UltraFire L2 with Xenon-6V

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UltraFire L2 with Xenon-6V

中華通販では、UltraFire のロゴを本体に印刷しただけの海賊品が大量に出回っているみたいですが、当の UltraFire は何か対策とかしているんでしょうかねぇ…?

それとも商標使用料を徴収して UltraFire のロゴを使う事を認めているんでしょうか?
UltraFire に似た“ナントカFire”などの類似ブランドや、読み方が判らないブランド名が印刷された製品も沢山あって、とってもカオスな状態なのですが…その辺りの事情は全く知りません。

ただ、この状態のままでは正規品が欲しい時に困るんですよねぇ…(^^;

UltraFire XM-L T6 WarmWhit 5-mode Drop-in用には『やっぱり UltraFire のシェルだよネ~♪』と考え、正規品がどれほどのクオリティなのか、それと SolarForce(SF)との互換性に興味が有ったので、UltraFire正規品のボディ(シェル)だけ販売されていないか捜したのですが、一連の中華通販は何となくパチっぽい気がしてポチるのを躊躇ってしまいました。

なので、今回は一番安価な 6Vキセノンバルブとのセットを、個人的に正規品しか扱っていないと信じている HKequipment(HK)でオーダーしました。(キセノンバルブとセットで、ポーチも付属して来ると考えれば、シェルだけ購入するより割安かなと…)

ついでに
『 見せてもらおうか…キセノンの実力とやらを… 』
って事で…ポチッ♪

UltraFire L2 /Pack.1
UltraFire L2 /Pack.2

4週間後、プチプチで3重に巻かれていつもの封筒に入って届きました。(白箱には入っていませんでした)

サイズ

UltraFire L2 / size

先端ベゼルが長い分、全長も長くなっていますが、SolarForce L2P とほぼ同じ大きさです。
(SolarForce L2 のピーコ品らしいので、当然と言えば当然ですが…)

ボディ

UltraFire L2 / body

SolarForce L2P と同じ3ピース構成です。

塗装は光沢があり、一見するとプラスチックの様にも見えます。
つるピカ塗装の所為かL2Pに見られた様な旋盤加工の痕は目立たず、塗装自体もムラがなく丁寧な印象で『粗悪な安物』という感じはしません。

ヘッド

UltraFire L2 / Head.1
UltraFire L2 / Head.2
UltraFire L2 / Head.3
UltraFire L2 / Head.4
UltraFire L2 / Head.5
UltraFire L2 / Head.6
UltraFire L2 / Head.7
UltraFire L2 / Head.8

ボディ側のネジ長さが、他の中華通販の商品写真に比べて長いのですが…?
長い方が手間(コスト)も掛かるので、“海賊版指数”は低めだと思いたいデス。(笑)

ある程度予想はしていましたが、SolarForce L2P との互換性はゼロだったりします…(´・ω・`)

リア/スイッチ

UltraFire L2 / switch.1

スイッチはリバース式で、順送りの5-modeのバルブを使うのに丁度イイです。

UltraFire L2 / switch分解

スイッチを分解すると樹脂製部品に“UltraFire”の文字が入っていました。

UltraFire L2 / switch.2
UltraFire L2 / switch.3
UltraFire L2 / switch.4
UltraFire L2 / switch.5

リアジョイントのネジ長さもL2Pより長くなっています。

UltraFire L2 / ランヤードリング

相変わらずのストラップ孔の大きさで、メタルリングが付けられません。
SolarForceのピーコならランヤードリングも合うだろうと期待したのですが…甘かったデス。

UltraFire L2 / リアジョイント

どちらにしろ、キャップを閉めても3mm程度のスキ間が出来るので、ランヤードリングが付けられたとしても固定出来ないのですが、海外画像を見る限りオリジナルの SolarForce L2 でも同様のスキ間があるので、完全ピーコの名に恥じない(?)と言ったトコロでしょうか…(^^;

比較

UltraFire L2 / 6V Xenon.1
UltraFire L2 / 6V Xenon.2
UltraFire L2 / 6V Xenon.3
UltraFire L2 / 6V Xenon.4
UltraFire L2 / 6V Xenon.5

はじめてのP60互換電球バルブですが、WarmWhite のLEDと比べると光色が殆ど同じに見えます。

UltraFire L2/Xenon*LED(WW).比較:1
UltraFire L2/Xenon*LED(WW).比較:2

さすがに明るさ(光量)ではLEDに完敗ですが、今みたいにLEDが主流では無かった頃は、結構明るかったんだなぁ…と。
カメラのホワイトバランスを電球光に設定していたので、比較画像では光色が白く写ってしまいました…orz

計測

■Xenon – 6V

6V Xenon テール電流

■UltraFire XM-L WW LED:Hi

UltraFire XM-L (WW).Hi テール電流

■UltraFire XM-L WW LED:Med

UltraFire XM-L (WW).Med テール電流

■UltraFire XM-L WW LED:Low

UltraFire XM-L (WW).Low テール電流

キセノンとLED、それぞれの電流を計測してみました。
WW LEDの値が、前回の計測値(約2.5A)より随分下がっていますが、今回の方が正確だと思います。(18650電池電圧:4.05V)

まとめ

UltraFire に対する『安物中華ライトの代名詞』みたいな評判は、粗悪な海賊版によって広まったのかなと…。

元々、低価格だけど品質が良くて人気が出たが、UltraFireブランドで SolarForce のコピー品も出していた事から、UltraFire の海賊版が出た時に対応が遅れたのかなと想像してみたり…。

中国では、欧州諸国に比べると商標やブランドを守る為に莫大な経費が必要で、海賊版が経済成長の足枷になるとして中央政府もブランドの重要性を認識し、近年になって海外だけではなく自国企業の海賊版も積極的に取り締まる様になったとTVで見た記憶があります。

北京オリンピック以降は『なんちゃってディズニーランド』や『もしかしてガンダム』などの、呆れて笑えるニュースをあまり聞かないですし、海外の高級ファッションブランドの海賊版販売の迷惑メールも以前に比べて減った気がするので、モラル以外の面でも海賊版には神経質になっているのかもしれません。

UltraFire がそれに該当するかまでは知りませんが、外観が同じでも UltraFire では無く、“ナントカFire”とか、その場限りとも思える刹那的ブランド名を使って元海賊版の販売が継続されて、カオスな状態に更に拍車をかけているのかなと…。(特に503Bや504Bなどはナニがナンだかw)

LEDフラッシュライトは、パーツが共通化され分業化も進んでるのでブランドを起ち上げるハードルが低く、その結果として多くのマイナーなブランドが存在するのかと…。

資本力のあるメーカー(ブランド)はオリジナルのデザインや基板を(委託も含めて)設計・製造できるし、品質管理にもコストを掛けられるのでメジャーなポジションを確保しやすいのですが、玉石混淆、カオスな状態からマイナーなメーカーが一歩抜け出すには、オリジナリティーを発揮して目立つ事がより重要になってきます。
ブランド名を覚えてもらう事を優先する余り、デザインや仕様面でついヤリ過ぎて“イタい製品”をリリースしてしまうのも、こうした背景があるのかなと…。ただ、イタい製品も中華ライトの楽しみなトコロでして(笑)、なんだか終戦後の日本のオートバイ業界に似ています。

海賊版を擁護するつもりは毛頭ありませんが、今回【UltraFire】のライトを手にして、貪欲でしたたかな中国パワーについて改めて考えさせられました。

『ものづくりニッポン』は技術的には上を行っているかもしれませんが、ハングリーさでは(倫理的な問題はあるにしろ)中国に完敗ですナ…(;´Д`)
 

カテゴリー: UltraFire, フラッシュライト, 海外通販 タグ: , , , , , , , , , , パーマリンク

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