OLIGHT WARRIOR Mini – Seasons【限定版】WINTER 2 Titanium のプロモーションレビューです。
今回ご提供いただいた WARRIOR Mini Seasons は、春夏秋冬、各季節をテーマとした4モデルが存在し、他に『∞』マークがプリントされた『Eternal(エターナル)』の計5種類のモデルが用意されています。
その中の『冬』バージョンである『WINTER 2』のレビューとなりますが、WINTER 2 を含む『Seasons』はチタン製のライトなので、アルミ製 WARRIOR Mini とは細かな部分の仕様に違いが有ります。
出力やモード、デュアルスイッチ、操作方法、本体サイズは WARRIOR Mini 全シリーズ共通ですが、表面仕上げや重量などがアルミボディの WARRIOR Mini とは異なっている点にご留意願います。
また、今回レビューに使用した WARRIOR Mini は、パッケージングされていない状態のサンプル品を使用しておりますので、正規品に付属する多言語マニュアルやランヤードなどの紹介は割愛させていただきます。
正規に販売される Seasons は、豪華パッケージ(だと思う…)にしっかりとパッケージングされているので、付属品などについての情報は製品リンク先のWEBページでご確認願います。
OLIGHT WARRIOR Mini 自体がリリースされて間もない製品であり、既存の S2R-II や Baton Pro、M2R Pro WARRIOR との違い、差別化されたポイントがイマイチ見えて来ない…という方も多いかと思いますが、デュアルスイッチの解説なども含めてレビューしたいと思います。
製品HP
- OLIGHT Store JAPAN – olightstore.jp
- Olight Warrior Mini 2 – olightstore.jp
- OLIGHT Official WEB site – olightworld.com
- Olight Warrior Mini 2 – Black – olightworld.com
- Olight® Direct JP – amazon.co.jp
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INDEX
パッケージ
イントロで述べた通り、今回はサンプル品を使ってレビューをお届けしています。
内蔵された充電池とMCC3充電器は正規品と同じ物ですが、正規品は豪華化粧BOXの他にランヤードや多言語マニュアルが付属します。詳細については製品HPでご確認願います。
正規品も Li-ion充電池がセットされた状態で出荷されるので、使用前に絶縁シートを除去、付属のMCC3充電器で充電した後に使用してください。
仕様/サイズ
WARRIOR Mini のPDFマニュアルが製品HPよりダウンロードできますが、重量の表記はアルミ版 WARRIOR Mini の値となっています。ボディ素材の違いにより製品重量が異なって来る点に留意してください。
本体各部寸法については、WARRIOR Mini 共通となっています。
シリーズ名こそ『WARRIOR』ですが、こうして比較してみると同じ『WARRIOR』の二つ名を持つ M2R や X よりも S-BATONシリーズに近い製品なのかな?…と思えるのですが…( ̄ー ̄)ニヤリッ(※詳細後述)
この『WINTER 2』は、フル・チタンボディなのでアルミ版よりも20gほど重量が増加しています。
実際、手に持つとズッシリとした重みを感じるのですが、WARRIOR Mini のコンパクトなボディサイズがズッシリ感を加速させているのだと思います。
仕様比較
・WARRIOR Mini
・M2R Pro WARRIOR
・Baton Pro
・S2R-II
上記の4機種の主な仕様を一覧にまとめてみました。
※どの機種もアルミ製モデルの仕様になります。
※各機種ともメーカーHPよりPDFマニュアルがダウンロード可能です。
WARRIOR Mini | M2R Pro WARRIOR | BATON Pro | S2R-II | |
---|---|---|---|---|
LED | unknown (CW) | XHP35-Hi (NW) | XHP50.2 (NW) | SST-40 (CW) |
光学 | TIR | TIR | TIR | TIR |
全長 | 106.5 mm | 136.5 mm | 108 mm | 100 mm |
ヘッド径 | 23 mm | 29.5 mm | 25 mm | 23 mm |
ボディ径 | 23 mm | 26.2 mm | 24 mm | 23 mm |
重量 | 105 g | 179 g | 107 g | 98.5 g |
防水性能 | IPX8 | IPX8 | IPX8 | IPX8 |
耐落下性能 | 1.5 m | 1.5 m | 1.5 m | 1.5 m |
電池仕様 | 18650 : 3500mAh | 21700 : 5000mAh | 18650 : 3500mAh | 18650 : 3200mAh |
充電器 | MCC 3 | MCC 3 | MCC 1A | MCC 1A |
スイッチ数 | 2 (side & tail) | 2 (side & tail) | 1 (side) | 1 (side) |
モード数 | 6 | 7 | 6 | 6 |
最大光度 | 9,025 cd | 22,400 cd | 4,350 cd | 4,600 cd |
最大照射距離 | 190 m | 300 m | 132 m | 135 m |
Moonlight | 1 lm / 45 days | 1 lm / 50 days | 5 lm / 9 days | 0.5 lm / 60 days |
Low | 15 lm / 150 h | 15 lm / 130 h | 30 lm / 55 h | 15 lm / 100 h |
Med 2 | – / – | 60 lm / 40 h | – / – | – / – |
Med 1 | 120 lm / 18 h | 250 lm / 10 h | 120 lm / 13h 30min | 120 lm / 14h |
Hi | 500 lm / 218 min | 750 lm / 160 min | 600 lm / 180 min | 400 lm / 240 min |
Turbo | 1500 lm / *4 min | 1800 lm / *4.5 min | 2000 lm / *1 min | 1150 lm / *2 min |
Strobe | 1500 lm / – | 1800 lm / – | 2000 lm / – | 1150 lm / – |
*Turboのランタイムはリミッターが発動するまでの時間です
doorman自身、WARRIOR Mini と他機種の相違点をしっかり認識しておらず『S2R-IIにリアスイッチを追加しただけ?』程度の認識しかなかったのですが、こうしてまとめて比較してみると、WARRIOR Mini のカンデラ値や照射距離が、EDCに軸足を置いたBatonシリーズとは一線を画しており、ナルホドWARRIORファミリーに近しいポジションの製品である事が数値から見えて来ると思います。
本体形状やサイズ、各モードの出力値などから『S2RII + テールスイッチ = WARRIOR Mini』と捉えてしまった自分の早計具合に気付かされると同時に、実際に操作してみても WARRIOR Mini にテールスイッチが存在する理由…というか、テールスイッチが有ってこその WARRIOR Mini であり、製品カテゴリーがEDCではなく、タクティカルに属するのにも合点がいきました。
『WARRIOR』の名を冠するからテールスイッチが有るのか?それともテールスイッチが有るから『WARRIOR』?…というような単純なモノではなく、リアスイッチの操作性や挙動は M2R WARRIOR に酷似しています。
数値化できない部分なのでお伝えするのが難しいのですが、Baton Pro や S2R-II とは別物でありながら、サイドスイッチだけを使うならば既存のBATONシリーズと使用感に大きな差はなく、M2R WARRIOR と S-BATONシリーズを足して1.5で割ったのが WARRIOR Mini …という感じです。
ボディ
WARRIOR Mini Seasons / WINTER 2 は、チタンボディにライトグレーの着色が施されています。
個人的には Seasons の5本の中でも、この WINTER 2 のグレー色が問答無用でド直球の場外ホームランなワケでありますが、WARRIOR Mini Seasons は、どのモデルも特殊な美しい仕上げが施されているので選ぶのに迷ってしまいそうです。
4+1の5色すべてを大人買い、毎日眺めてウヒウヒ…というのも最高にハッピー♪かと思いますが、それなりのお値段となるので…(^^;(でも今度のBFセール時には5種セットだと35% OFF で…ぐぬぬ)
WINTER 2 の表面は、ツヤ消しマット仕上げでサラサラとした手触りです。
グリップ部分には M2R Pro WARRIOR や WARRIOR X Pro よりも更に細かく滑り止めの凹凸が刻まれています。
WINTER 2 に関しては細かな凹凸とマットな仕上げが相まって、素手はモチロンのこと、手袋をしていても抜群のグリップ感であります。
WARRIOR Mini は、ヘッドとグリップの2ピース構造で、ジョイント部のネジは角ネジ加工されています。
基本的に電池をセットしたまま再充電を繰り返して使う事になるので電池交換する機会は希かと思いますが、ジョイント部分の強度が十分であれば、より安心して使う事ができます。
ヘッド側からグリップ内部を覗くと【-】接点のスプリングが見えます。
専用工具がないとテールスイッチを分解するのは困難な構造ですが、万が一接触不良などが発生してもOLIGHT製品には5年保証が付いてくるので、サポートに連絡・相談して対応して貰えます。
Wクリップ
S-BATONシリーズなどに装着されているクリップと同じく、 WARRIOR Mini のクリップも着脱可能なWクリップです。
アルミ版の WARRIOR Mini のクリップはステンレス製ですが、WINTER 2 のクリップはチタン製だと思います。(※間違ってたらゴメンナサイ…)本体と同色、マット仕上げが施されているので一体感があります。
ヘッド
WARRIOR Mini の搭載LEDについては、本家公式HPにて『High Performance LED (6000~7000K)』としかアナウンスされていませんが、目視できる範囲の外観やMoonlightで点灯した時のダイ形状から、S2R-II Baton と同じ Luminus SST-40 ではないか?…と妄想しています。
光学はTIRレンズで、レンズ表面はフラットではなくスリ鉢状になっています。
レンズの外観も S2R-II Baton と同じに見えますが、WARRIOR Mini は S2R-II Baton よりもカンデラ値が2倍近く増大しているので、異なるレンズが使われているかもしれません。(もしくはLEDの位置を変更して焦点を調整しているのかも?)
アルミ版の WARRIOR Mini のベゼルはステンレス製のようですが、Seasons バージョンはチタン製(だと思う…)になっています。
色や放射状に細かく刻まれた凹凸がとても上品で、EDCするにも都合の良いベゼル形状になっています。
ヘッド内側の中央には【+】接点のスプリングを備え、3つの丸が存在する部分は、電池の【+】極周囲に存在する【-】極の接点になります。
ヘッド部分には『OLIGHT』と『WINTER 2』のロゴ、シリアルNo.と『雪の結晶』のアイコンが刻印されています。
WARRIOR Mini Seasons の4機種については、四季に関連するアイコンが刻まれ、『エターナル』は無限を示す『∞』記号が刻印されています。
スイッチ
サイドスイッチ
サイドスイッチの表面はS-BATONシリーズと同じくシリコン系素材です。内部のスイッチ機構はタクトスイッチ、操作感についてもS-BATONシリーズとほぼ同じです。さすがに厚手の手袋をしているとクリック感を感じにくくなりますが、冬期でも普通に操作できるスイッチです。
S2R-II BATON とのスイッチ廻りの比較ですが、光学の関係なのか WARRIOR Mini は、僅かに先端からスイッチの位置が後退しています。
スイッチの中央部のインジケーターは、電池残量に応じてインジケーターが変化します。(※インジケーターの仕様は WARRIOR Mini 共通です)
テールスイッチ
WARRIOR Mini のテールスイッチは WARRIOR X Pro、M2R Pro WARRIOR と同じ形状になっています。
外周部よりもスイッチトップを高くして操作性を向上させつつ、3ヶ所の突起を設けてパッド式のMCC充電器での充電も可能としています。
テール部分にはマグネットが内蔵されていて、MCC充電器を磁力で固定すると共に、金属部分に WARRIOR Mini を吸着させることもできます。
WARRIOR Mini をテールスイッチで点灯させる場合は【Turbo/Med】もしくは【Turbo/Strobe】の2択となっていて、他の WARRIOR シリーズと同じく2段加圧式スイッチになっています。(※詳細後述)
M2R WARRIOR と同様に WARRIOR Mini も両スイッチでの点灯・消灯操作が可能となっているので、未だにサイド&テールの2スイッチに慣れない自分にとっては、とっても有難い仕様であります♪
テール部分にはランヤードホールが無いのでストラップはクリップに取り付ける事になりますが、クリップだけを残して本体が行方不明…となることも考えられるので、できればテール部分にランヤードホールが欲しいところです。
電池
付属の 18650 Li-ion充電池の容量は 3500mAh、型番は ORB-186C35 です。
【+】側にも【-】接点が有るお馴染みの特殊電池ですが、前述の通り、ヘッド側の接点は電池の構造(極性)に合致するようになっています。
この ORB-186C35 には【+】極の周囲にスロットタイプの汎用充電器での充電を防止する為の『土手』が設けられていませんが、他の特殊電池と同じく、充電するには WARRIOR Mini にセットした状態で、付属のMCC3充電器で充電することを強くオススメします。
またまた、しつこいぐらいに同じ事を書きますが、OLIGHT製充電池に限らず、片側に両電極が存在する特殊な充電池や、USBポートを備えた充電池は【+】接点にガードが無くても普通の充電器で充電すると電池が昇天召される可能性が高いので要注意です。(※経験談)
電池は【-】方向からライトにセットします。
S2R-II は【+】方向から電池をセットするのでややこしいのですが、装填方向を間違えないように注意してください。
同じ極性構造のOLIGHT製Li-ion充電池でも WARRIOR Mini を点灯させる事は可能ですが、チョイ古の放電性能の低い電池では動作が不安定になったり WARRIOR Mini 本来のパフォーマンスを引き出せないので注意してください。
MCC3 充電器
WARRIOR Mini に付属するMCC充電器は MCC3 で、WARRIOR X Pro、M2R Pro WARRIOR と共通です。
他のMCC充電器と同じくテール部分にはマグネットで吸着固定され、MCC3 は最大・2Aでの充電が可能となっています。
ケーブル長は約50cm、PCやモバイルバッテリーなど DC・5V出力のUSBポートに接続して使用しますが、2Aや1.5Aで充電するにはソース電源側も2Aや1.5A出力に対応している必要があります。
また、『他のMCC充電器とは互換性が無い』とマニュアルに記述があるので、WARRIOR Mini は付属のMCC3充電器を使って充電してください。
充電を行っていなくともMCC充電器に通電するとインジケーターは【緑】で点灯します。
パッドを吸着させると自動的に充電がスタートします。
充電中は【赤】、充電完了時(95%以上)には【緑】でインジケーターが点灯するので、充電が完了したらパッドを外します。
※電池残量が95%以上の場合、充電を開始してもパッド部分のインジケーターが【赤】に変わらず【緑】のままとなります。故障ではないので安心してください。
充電時間は、マニュアルには 5V 1.5A で充電した場合は『およそ3.5時間で充電が完了…』との記述がありますが、電池の残量や給電側の出力によっても充電時間は左右されるので目安とお考えください。
モード
WARRIOR Mini の搭載モードは、【Low】~【Hi】までの3段階の出力レベル、特殊モードとして【Moonlight】と【Turbo】、【Strobe】を備えています。(※【SOS】はありません)
サイドスイッチの基本操作は S-BATONシリーズと共通で、点灯/消灯はサイドスイッチのワンクリック、点灯中のスイッチ長押しでモード変更となります。
モードは【Moon】→【Low】→【Med】→【Hi】→【Low】…のサイクルでモードが移行します。
【Moon】での点灯は消灯時からのスイッチ長押しか、【Moon】の状態で消灯・再点灯する場合のみ有効で、点灯時のモード移行サイクルでは【Moon】はスキップされます。
モードメモリを搭載しているので消灯時のモードで再点灯できます。(※ Turbo/Strobe を除く)
テールスイッチを操作して点灯・消灯させる事も当然可能ですが、現在 WARRIOR Mini が2つのモードグループのどちらかに設定されているか?…でテールスイッチ操作時の動作が異なってきます。(※後述)
Turbo / Strobe
点灯/消灯に関係無くスイッチのダブルクリックで【Turbo】、トリプルクリックで【Strobe】で点灯します。
【Turbo】点灯時にスイッチをダブルクリックすると直前に使用していたレベルに復帰しますが、直前に点灯していたレベルが【Hi】だった場合は自動的に【Med】で点灯します。【Moon】・【Low】・【Med】だった場合は、使用していたモード(レベル)に復帰します。
【Turbo】から長押ししても通常モードに復帰できますが、直前に使用していたモード(レベル)に関わらず【Turbo】から長押しで復帰する場合は【Low】に戻ります。
【Turbo】点灯は加熱による故障を防ぐ為に4分経過すると【Hi】のレベルに自動減光されます。
【Strobe】で点灯中にスイッチをワンクリックすると消灯、ダブルクリックすると【Turbo】となります。
【Strobe】から【Turbo】に移行し、更に通常モードに復帰する際の手順と復帰レベルは、上記の【Turbo】の挙動に準じます。
【Strobe】でスイッチを長押しも直前のモードに復帰しますが、復帰時のレベルは【Turbo】点灯時の長押しと同じく【Low】に復帰となります。
ロックアウト
消灯時にスイッチを約2秒間長押しすると、【Moon】で点灯した後に消灯してロックアウト設定になります。
ロックアウト中にサイド/テールの何れかのスイッチを操作すると、スイッチ部分のインジケーターが【赤】で点灯します。
ロックアウト状態でスイッチを1秒間長押しするとロックアウトが解除され【Moon】で点灯を開始します。
アルミボディの WARRIOR Mini はヘッドを緩めて物理的にロックアウトできるようですが、チタン素材の『Seasons』は、絶縁塗装が施されていない関係でヘッドを緩めてのロックアウトは不可となっているかもしれません。(少なくともチタンボディの WINTER 2 では物理的ロックアウトが不可となっています)
ポケットキャリーする場合は誤点灯しやすいので、誤点灯を完全に防ぐにはヘッドを緩めて物理的にロックアウトするのが理想ですが、『Seasons』のチタン特有の質感や仕上げの美しさは、物理的ロックアウトと引き換えにしても惜しくはない…と思わせてくれますし、実際そう思っています(笑)
モードグループ
WARRIOR Mini は M2R WARRIOR と同様に、テールスイッチを操作した際の動作が2種類存在し、簡単な操作で切り替えられるようになっています。
2つのグループの切替は、消灯時もしくは点灯時にテールスイッチを完全に押し込んだ状態でサイドスイッチをワンクリックするだけです。(※工場出荷時のグループは設定1)
設定1.(CONFIGURATION 1)
EDCモードとも呼べるモードグループです。
テールスイッチを半押しすると【Med】で点灯、全押しすると【Turbo】で点灯します。
半押し・全押しに関わらず、テールスイッチを瞬間的に押すと《常時点灯》、少し長く(体感で0.3秒以上?)押し続けると《間欠点灯》動作になります。
・テールスイッチにて【Med】で《常時点灯》を開始。そのままサイドスイッチを長押しすると一段上の【Hi】に移行し、そのままサイドスイッチを押し続けると通常のサイクルでモード移行します。
・テールスイッチにて【Med】で《常時点灯》を開始。そのままテールスイッチを全押しすると【Turbo】で点灯します。(Turboの常時点灯か間欠点灯は、テールスイッチの操作時間によります)
・テールスイッチにて【Turbo】で《常時点灯》を開始。そのままサイドスイッチを長押しすると【Low】に移行します。
・テールスイッチにて【Turbo】で《常時点灯》を開始。そのままテールスイッチを全押し、もしくは半押しすると《消灯》になります。
・テールスイッチにて【Med】/【Turbo】のいずれかで《常時点灯》を開始、その状態でサイドスイッチをワンクリックしても《消灯》になります。
【Moon】もしくは【Low】で点灯中にテールスイッチを操作すると押し加減の強弱に応じて【Med】か【Turbo】に移行しますが、【Med】以上のレベルで点灯中にテールスイッチを半押し操作すると《消灯》になります。同様にテールスイッチを全押しすると【Turbo】で点灯しますが、スイッチから指を離した時点で《消灯》になります。
設定2.(CONFIGURATION 2)
タクティカルモードとも呼べるモードグループです。
テールスイッチを半押しすると【Turbo】の《間欠点灯》、全押しすると【Strobe】の《間欠点灯》になります。
このモードグループでは半押し・全押しに関わらず、テールスイッチで点灯させる際には《間欠点灯》動作のみになります。従って、どのモードで点灯中であっても、テールスイッチを操作した時点で【Turbo】もしくは【Strobe】での間欠点灯動作の後に《消灯》になります。
+++
文章や↑のダイアグラムにすると少々複雑に感じるかもしれませんが、サイドスイッチの操作は、シングル/ダブル/トリプルクリックと長押しの4種類、テールスイッチに関しては半押し/全押しの2種類で計6種類の操作だけです。(テールスイッチのショートプレス/ロングプレスを含めると8種類)
その中でもサイドスイッチの操作は、どのモードで点灯もしくは消灯状態であってもシングルクリックはON/OFF操作、長押しはモード変更かロックアウト、ダブルクリックは【Turbo】関連、トリプルクリックは【Strobe】関連…という具合に、スイッチ操作に割り当てられている機能・動作が決まっているので非常に解りやすいです。
WARRIOR Mini のUIのポイントは、Turbo/Strobe の直前に点灯していたレベル(モード)に戻る際、ダブルクリックで戻るか、長押しで戻るかで復帰レベルに違いがある点と、現在使用中のモードグループにより、テールスイッチとサイドスイッチの連動性に違いがある事です。
『Turbo/Strobeから、どのモード(レベル)に復帰するのか?』も使っているウチに段々気にならなくなるので(オイw)誰でもスグに使いこなせるようになります。
OLIGHT WARRIOR Mini [Seasons] – WINTER 2 Titanium : review(日本語版)
OLIGHT WARRIOR Mini 操作ガイド (How to operation) 日本語版
照射
今回は上の4本にて照タイム撮影を行ってみました。
WARRIOR X Pro と M2R WARRIOR はリフレクター仕様の製品ですが、この2本はタクティカルに軸足を置いているので、EDC色の強い WARRIOR Mini との違いがハッキリと判ると思います。
S2R-Ⅱ と WARRIOR Mini は、光学もサイズも近い製品ですが、 WARRIOR Mini がタクティカルに全振りしていない事が伝わると思います。
Moonlight
Moonlight点灯時の比較ですが、LEDダイの発光パターンが非常に良く似ています。 WARRIOR Mini のLEDが S2R-II と同じ Luminus SST-40 ではないかと推測した根拠でもあります。
水平照射
配光/光色
LED電球
OLIGHT WARRIOR Mini
OLIGHT S2R-II BATON
OLIGHT M2R WARRIOR
OLIGHT WARRIOR X Pro
屋外照射
白昼(立木まで67m)
OLIGHT WARRIOR Mini
OLIGHT S2R-II BATON
OLIGHT M2R WARRIOR
OLIGHT WARRIOR X Pro
リフレクター仕様の2本と全く異なる配光になるのは当然でありますが、逆に S2R-II とは、どのビームショットも非常によく似た配光・照射パターンである事がお判りいただけると思います。
WARRIOR Mini は、S2R-II よりもカンデラ値が2倍近い値となっていますが、水平照射や屋外照射画像以外では、それほどの差は感じられないかもしれません。ただ、実際に2つの機種で照射比較してみると明らかに WARRIOR Mini の方が中心光が強くなっています。
光色については、S2R-II と比較すると、若干 WARRIOR Mini の方が低い色温度となっていますが、LEDの個体差による色温度差…程度のようにも感じられます。
WARRIOR Mini 以外の WARRIOR シリーズは、ニュートラルホワイト(NW)の色温度ですが WARRIOR Mini は 6500K~7000K のクールホワイト色(CW)です。
WARRIOR Mini の色温度が高いのは、ヘッドのサイズによる熱的な出力限界、拡散気味の配光などとの兼ね合いから、敢えて色温度を高くして光束値の低下を回避している…のかもしれません(※個人の妄想です)
まとめ
ココまで長々と書いてしまいましたが、WARRIOR Mini と M2R Pro WARRIOR、WARRIOR Mini とS2R-II/BATON Pro との違いをまとめると…
WARRIOR Mini と M2R Pro WARRIOR との相違点
・サイズ差(小型化)
・電池仕様(21700と18650)
・配光の違い(EDCとタクティカル)
・色温度(NWとCW)
WARRIOR Mini と S2R-II/BATON Pro との相違点
・テールスイッチの存在
・モードグループの有無
・ワンアクションでの Turbo もしくは Strobe 照射
・MCC3 充電器
…という感じでしょうか?
予てよりEDC要素とタクティカル要素を融合させると中途半端な製品になりがち…と書いてきましたが、WARRIOR Mini に関しては、EDC要素を堅持したままテールスイッチを追加し、敢えてタクティカル風味を抑制して、従来のBATONシリーズのユーザーが混乱しないように、また WARRIOR Mini に移行する場合でもスムーズに移行できるように考えて製品化されたような印象を受けました。
『なら、WARRIORシリーズじゃなくても良くね?』と、ツッコミが入りそうですが、doorman的には、ワンアクションで Turbo/Strobe 照射が可能な WARRIOR Mini は、実に便利かつ心強い存在であり、従来のサイドスイッチのみのBATONシリーズでは出来なかった使い方が可能となっているので、製品コンセプトをより明確に伝える上でもWARRIORシリーズとしたのは正解だと思います。
自分は、低出力優先の小型EDCライトと、即MAX照射が可能なライトの2本持ちがデフォとなっていますが、それが1本でOKとなる小型でパワフルなライトというのは意外と少ないので、自ずと WARRIOR Mini の使用頻度が上がりそうです。
まぁ、最終的には従来の複数本持ちに WARRIOR Mini が更に加わるパターンになるかと思いますが(笑)、個人的な趣味・嗜好の上でも WINTER 2 のグレー色は『待ってました!(゚∀゚)』なカラーなので、Grey color EDC の中心的存在になりそうです。
WARRIOR Mini Seasons のような美しいライトをガシガシ使うのには、正直、抵抗もありますが、UIが自分の用途にピッタリであり、いつも持ち歩いてニヤニヤしたい衝動が抑えられないのでしっかり使って行きたいと思います。
気になったのはテール部分にランヤードホールが無い点ぐらいですが、落下防止のバンジーコード(コイルコード)をテールに着けると、しゃがんだ状態で地面に落とした時などにTIRにキズが入ってしまうので、クリップ部分に取り付けた方が少しは安全かな?…とも思います。
暫く使い続けてみて、ツヤ消し仕上げの変化や、気付いた点などをまたレポートしたいと思います。
WARRIOR Mini と S2R baton Ⅱ ですが、点灯消灯のしかたが少し違ってるかと思います。
WARRIOR Mini は、一瞬で、
S2R baton Ⅱ は、ボワッと
製品の位置づけ通りですね。
あ、確かに両機で違いがありますね♪
Turbo即射が可能なだけに WARRIOR mini は『ズバッ!』という感じで点灯します。
電子的ロックアウトを使いこなせない方が多かったからか、もうディスコンになっちゃいました。
。・゜・(ノД`)・゜・。