NITECORE TIKI は、同社のTシリーズに属するキーライトで、TIKI と TIKI LE の2種類が用意されています。
白色半透明仕様が【TIKI】、黒半透明の方が【TIKI LE】で、どちらにするか迷ったのですが、UV-LED と CRI>90 の文言に強く惹かれたので、今回は TIKI の方を選びました。
本体色やサイドライトのLED仕様だけでなく、TIKI と TIKI-LE では細かな違いがありますが、ソレについてはレビューの中で追々ご紹介していきます。
ちなみに海外通販でも購入できましたが、為替レートやら決済手数料やら送料などを含めると国内通販との価格差もなく、何よりも確実に届くので Amazon内 の Jiayan E-commerce Japan から購入しました。(外通のブツが5個のウチ1個しかまともに届かないという有様デス…(´Д` )
キーライトは『スーパー白ピカ』を常用していた事もあり、TIKIのようなスタイルの製品は、鍵束キャリーとの相性がとっても Good!(゚∀゚) だと思っていますが、果たして TIKI はどんな感じなのか?レビューしたいと思います。
製品HP
- NITECORE Official HP (Flashlight)
- NITECORE TIKI – nitecore.com
- NITECORE TIKI LE – nitecore.com
- Nitecore TIKI – amazon.co.jp
NITECORE Official SNS
- Facebook – Nitecore Flashlight / @nitecoreflashlight
- instagram – NITECORE Flashlight / nitecoreflashlight
- Twitter – Nitecore Flashlight / @nitecorelight
- Twitter – Jiayan E-commerce Japan
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INDEX
パッケージ
中国語仕様のブリスターパッケージですが、ニセモノなどではなく、正規品であります。
裏面の表記(たぶん製品の特徴)も中国語表記です。
円内部分は、流通在庫管理を想定してなのか、開封しなくても本体の充電用micro-USBポートにアクセスできるようになっています。
製品内容は、TIKI本体とキーリングのみ。
充電用のUSBケーブルやマニュアルは付属しません。
※製品マニュアルは、TIKIの製品HPからPDF形式の製品マニュアル(英中文)がダウンロードできます。
仕様/サイズ
- Max Output: 300 Lumens
- Max Beam Distance: 71 m
- Max Beam Intensity: 1260 cd
- Max Runtime: 40 h 0 m / 1.66 d
- LED primary: OSRAM P8 LED
- Battery: Rechargeable Li-ion
- Special Modes: UV Light
- Beam color: White light,High CRI
- Length: 55 mm / 2.16 in
- Head Size: 14.7 mm / 0.57 in
- Weight: 12 g / 0.42 oz
- Feature: Triple Output
- Activity: Outdoor/Camping,High CRI Model
※NITECORE TIKI の製品HPより抜粋
TIKIのサイズ、全長:55mm/直径:14.7mm は、単三電池とほぼ同じサイズで、重量:12g は、単四乾電池と同じ重さです。
ボディ
ボデイは強化ポリカーボネイト製で、前述の通り、TIKI は白色半透明で TIKI-LE は黒色の半透明になります。
ヘッド
光学はTIRで、メインライトのLEDは OSRAM P8 です。
TIKIのベゼル素材はステンレスですが、TIKI-LE はアルミ素材に黒色の電解着色が施されています。
ベゼルパーツは接着固定されているようで、残念ながら(?)分解できませんでした。(^^;
LED
※NITECORE TIKI の製品HPより転載
メインライトのLEDは、TIKI と TIKI-LEの双方とも OSRAM P8 ですが、ボディ部分に実装された2つのLED(Auxiliary LED)も TIKI と TIKI-LE では異なっています。
TIKI は 365nm の UV-LED と白色(4500K)の高演色LEDの組み合わせで、TIKE-LE のサイドライトは 青と赤( Blue & Red )LEDとなっています。
サイドライトを点灯させるとライト全体が発光しているように見えます。
黒色半透明の TIKI-LE では TIKI ほどの透過性は得られないのですが、海外ユーザーの動画を見る限りでは、黒色半透明でも結構明るく発光しているように見えます。
365nm UV-LED
TIKI に搭載されているサイドライト(Auxiliary Light)のひとつは 365nm の UV-LED ですが、出力が小さく(500mW) 半透明のポリカを通しているためか紫外線量は少なめです。パスポートの偽造防止ホログラフでも試してみましたが、僅かながら紫外線反応が見られたので365nm波長の紫外線は出ているようです。
ただ、UV-LEDはオマケ…とまでは言いませんが、UVに特化したUVライトのような性能や使い勝手を期待すると肩透かし感を覚えるかもしれません。製品HPの使用例にもあるように、短時間で蓄光させるには有用かと思います。
サイドライトの2つのLEDについては、LEDのメーカーや型番は不明です。
Hi-CRI(CRI>90)Neutral-White LED
もう一方のサイドLEDは、色温度:4500K のニュートラル・ホワイトですが、高演色(CRI>90)LEDとなっています。
メインライトの OSRAM P8 もやや色温度が低めですが、比べてみてもサイドライトの方が僅かながら低い色温度になっています。
デジカメで撮影した画像で演色性を判断するのは難しいのですが、高演色LEDの方が、どの色も自然な感じに見えます。
スイッチ
スイッチブーツは柔らかいシリコン素材、内部スイッチはタクトタイプで疑似クリック感もあります。
タクトスイッチなのでスイッチストロークと呼べるものはありませんが、スイッチの高さと、押した時のぷよぷよ感がスイッチストロークのようにも感じられます。
誤点灯し辛いスイッチなのですが、サイドスイッチは硬い方がお好みな自分としては、厚手の手袋をしたままでのダブルクリックやトリプルクリックを意識して行う必要があり、馴れるまで時間が必要かもしれません。
テール
テールエンドにはループが設けられ、付属のキーリングなどを取り付け可能です。
ループ部分の耐荷重は約30kgとなっていますが、Wリングを着けていれば、リングの方が先に伸びきってしまうかと思います。
ループの幅…というか、高さ…というか、一見すると開口部(?)は広めに見えますが、実際は約2~3mmほどしかありません。幅広のキーリングや太いコードを直接取り付ける事はできないので要注意です。
充電
充電ポートの規格は micro-USB ですが、TIKIには充電用のUSBケーブルは付属しないので、ユーザーが別途用意する必要があります。
充電ポートのダストカバーは本体と面一になっているので、ポケットキャリーする際にも不意に外れにくくなっています。
マニュアルによると内蔵充電池の容量は 130mAh、空の状態から満充電までの所要時間は、およそ1時間20分となっています。
充電中も点灯する事は可能ですが、低出力・短時間に留めてください。(充電しながら点灯させると、それだけ充電時間が長くなります)
製品HPには、APC(Advanced Power Cut-off)テクノロジーにより、1μAの待機電力消費を実現、放置しても充電時から365日間は電池残量を維持できるとの記載があります。実際には、気温や電池の劣化具合によって維持出来る期間は変わってくるとは思いますが、待機電流が小さいに越したことはないですね♪
PCやモバイルバッテリーなど、DC5V出力の電源と接続するとスグに充電が開始されます。
充電中は本体スイッチ付近の内蔵インジケーターが青く発光し、充電が完了すると消灯します。
充電が完了したらケーブルを外してダストカバーを元に戻します。
モード
メインライト
消灯状態でスイッチを長押しすると、スイッチを押している間だけメインライトが【Hi】で点灯します。
消灯状態でスイッチをダブルクリックするとメインライトが常時点灯になります。
TIKI、TIKI-LE とも、モードメモリ機能は搭載しておらず、メインライトは常に【Ultra Low】で点灯を開始します。
メインライトの点灯中は、スイッチをワンクリックすると【Ultra Low】→【Low】→【Mid】→【Hi】→【Ultra Low】…のサイクルでモードが移行します。
メインライト、サイドライトに関係無く、どのモードで点灯していてもスイッチを長押し(約0.5秒)すると消灯します。
サイドライト(Auxiliary Light)
TIKI、TIKI-LE とも、消灯状態でスイッチをトリプルクリックするとサイドライトが点灯します。
TIKI の場合は、常に【UV-LED】で点灯を開始し、スイッチをワンクリックする度に【UV-LED】→【White】→【White : Flash】→【UV-LED】…のサイクルでモードが移行します。
TIKI-LE の場合は、常に【Red】で点灯を開始し、スイッチをワンクリックする度に【Red】→【Blue】→【Red/Blue : Police Flash】→【Red】…のサイクルでモードが移行します。
NITECORE TIKI / OSRAM P8 – 3LED mini Keylight : review(日本語版)
照射
今回は、NITECORE Tiki、MecArmy X2S、KLARUS Mi2 の3本で屋内照射比較をしてみました。
水平照射
配光/光色/演色
LED電球
NITECORE TIKI
MecArmy X2S
KLARUS Mi2
X2Sとヘッド径がさほど変わらず、どちらもTIRレンズ仕様ですが、TIKI の方が拡散配光となります。メインライトのOSRAM P8 LED も見やすい光色で、演色性も悪くないと思います。
【Hi】以外のモードではフリッカーが出ていますが、製品カテゴリーや実際の用途を考えるとマイナスポイントにはならないと思います。
まとめ
最近になってキー・オーガナイザーを使い始めたのですが、思ったよりも大きくて嵩張るので、小型キーライトとの相性がイマイチで、自分は落下防止、紛失防止も兼ねてチョイ大きめのライトとセットで使う事が多くなっています。
それ故に小型ライトは、メインのバックアップのバックアップ…的な『第3のライト』として携行することが多くなっているのですが、TIKIはそうした使い方をするのに丁度良いライトだと感じました。
そう感じる一番の要因は TIKI の UI で、長押しで【Ultra-Low】点灯ならばキーライトとしても使いやすいのですが、鍵穴を照らすのにダブルクリックするのに慣れが必要で、うっかり長押しして300ルーメンで点灯させると暗順応の目にも厳しく、鍵穴照射を主用途にすると最初はストレスを感じるかもしれません。
ただ、防犯用途も視野に入れて考えると、長押しでMAX点灯というのは理に適ったUIでもあるので、非常に悩ましいトコロです。
鍵穴を照らすだけのキーライトであれば TIKI はオーバースペックなのかもしれませんが、点滅(フラッシュ)するサイドライトはマーカーとして有用ですし、最大:300ルーメンでの照射が可能であれば『第3のライト』としての役目も十分に果たしてくれそうです。
また、ボディが強化ポリカなので当然かもしれませんが、NITECORE TIKI はとにかく軽いです。(TIKIはヘッドパーツがステンレスでも軽いです)
もしヘッドパーツが外せて分解できたなら、内蔵リポ電池に蓄光シールを貼るのもアリかと思っていましたが、残念ながらソレは敵わなかったので、強度的な問題がクリアできるなら、蓄光材を混合した樹脂でボディを成形してくれると楽しいかなと…(^^;
《追記:2020/07/23》
白色半透明のボディを蓄光仕様にした TIKI-GITD が近々リリースされるようです。
こういうスタイルの製品でイチ早くブレークしたのは RovyVon かと思いますが、競合製品が増えることで選択肢も拡がるので、ユーザーにとっては嬉しい限りであります。
TIKIの場合、電池寿命=製品寿命となってしまうのが残念ではありますが、ランニングコストが低く抑えられるのは魅力なので、放置して過放電にならぬように『第3のライト』のひとつとして愛用したいと思います。