MecArmy SGN3 [Gray] / CREE XP-G2 + Red + UV

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MecArmy SGN3 / CREE XP-G2 + Red + UV / Gray : flashlight review

今回レビューをお届けする MecArmy SGN3 は、数あるドミノ型ミニライトの中でもミリタリー要素を取り入れて、男性的でハードな印象の製品かと思います。

ライトに限らず、自分はガンダム・テイストを醸し出す製品に惹かれるようで、初めて海外通販サイトでSGN3を見た時からずっと気になっていた製品のひとつであります。

カラーリングも含めたデザインがモロに【ド直球のストライク】で、年末から年始にかけて【キーライトホリック】に陥っていたこともあり、SGN3のようなドミノ型ミニライトについても色々と調べていました。

鍵束に着けても違和感の無いサイズで、使い勝手が良くて、実用的でカッチョいいライトをあれやこれやと探している中で amazon Aoniro J様から MecArmy SGN3 のレビューのお話がありましたので二つ返事でお受けしました。

鍵束に着けられるサイズなので【キーライト】に分類されがちですが、仕様をよく見るとキーライトとして使うだけでなくEDCライトとしても充分活用できる製品だと思います。

円筒型のフラッシュライトと異なる形状のライトの使い勝手は果たしてどうなのか・・・?

じっくりと見ていきたいと思います。
 

■製品HP
MecArmy Official WEB site
MecArmy SGN3 – mecarmy.com
MecArmy SGN3 – amzon.co.jp
 

パッケージ

MecArmy SGN3 / Pack.
MecArmy SGN3 / Pack.

紙製の化粧箱の裏面に製品の特徴が記載されています。

MecArmy SGN3 / Pack.

SGN3本体の他にキーリング(Wリング)とストラップ、取扱説明書が同梱されています。
※micro-USB/USB-A端子使用の充電用USBケーブルは同梱されていないのでユーザーが別途用意する必要があります。

仕様/サイズ

MecArmy SGN3 / spec.
MecArmy SGN3 / spec.
MecArmy SGN3 / size
MecArmy SGN3 / size
MecArmy SGN3 / size

取扱説明書に記載されている仕様からして魅力的な製品で、鍵束につけても違和感の無い小型サイズです。
このサイズでMax:160ルーメンの出力性能を持ち、メインのXP-G2の他にφ3mmのRed/UV LED、USB充電機能まで備えています。

ボディ

MecArmy SGN3 / body
MecArmy SGN3 / body
MecArmy SGN3 / body
MecArmy SGN3 / body
MecArmy SGN3 / body

ボディ外殻はCNC削り出しではなくアルミダイキャスト製で一体成形されています。
一見するとボディパーツを組み合わせた部分が判らず、ビス止めされている箇所は有りません。

唯一ヘッド部分に継ぎ目がありますが、この部分も接着されているものと思われます。
なので分解するのは難しくユーザーによる電池交換はほぼ不可能かと思われます。

ヘッド/LED

MecArmy SGN3 / head
MecArmy SGN3 / LED

SGN3はこのサイズでありながら3灯のLED(XP-G2/Red/UV)を備えています。

メインライトには、レンズではなくリフレクターを採用し、左右のφ3mm LEDは狭角タイプの砲弾型が使われています。(※詳細後述)

スイッチ

MecArmy SGN3 / switch

スイッチカバーは半透明のシリコン系素材で出来ています。

スイッチストロークは浅めでフロントサイドスイッチとよく似た感触です。
一度でも最近のフロンサイドスイッチを備えた製品を使ったことがあれば、さほど違和感は感じないと思います。疑似クリック感もあり、滅茶苦茶センシティブなスイッチではありません。

大型のスイッチですがスイッチの中央部分を押さないと反応しない構造になっています。
反応エリアが狭いので無造作にポケットに入れた時にも誤点灯はしづらいかと思いますが、鍵束などに取り付けた状態だとストロークの関係で誤点灯リスクが高まりそうです。

ちなみに数日の間、鍵束にSGN3を付けたまま携行しましたが、ジーンズやジャケットのポケットの中で誤点灯したことは一度もありませんでした。それでもスイッチ操作によるロックアウト設定は出来ないので使用方法、特に携行方法によっては誤点灯に注意したほうが良さそうです。(※SGN3単体で持ち歩くならまず誤点灯はしません)

テール

MecArmy SGN3 / tail
MecArmy SGN3 / tail

テールのループ部分は大きく作られていて、幅広なキーリングにも余裕で取り付けられます。
15mm幅のウエィビングやパラコードも通せるので、円筒状のライトとは一味違った使い方も出来そうです。

充電

MecArmy SGN3 / USB port
MecArmy SGN3 / USB port

充電ポートはmicro-USB仕様でシリコン系ゴムのキャップで保護されています。

矢印部分のツマミを引っ張るとキャップが浮き上がりますが、キャップの呑み込みがかなり深いので意図せずキャップが外れてポートが露出しまうことはまず起こらないでしょう。

MecArmy SGN3 / charge
MecArmy SGN3 / charge

モバイルバッテリーやPCなどの給電対象と接続するとスグに充電が始まります。
充電中はスイッチ部分のインジケーターが【赤】で点灯し、完了時には【緑】で点灯します。

給電対象と接続してもインジケーターが点灯しない場合は、何らかのエラーが発生して未通電となっている状態なので接続を再確認してリトライして下さい。

モード

MecArmy SGN3 / mode
MecArmy SGN3 / operation

・メインのXP-G2は【Med】-【Low】-【Hi】の3モード
・Red-LEDは【常時点灯】と【点滅】の2モード
・UV-LEDは【常時点灯】のみ

消灯時からワンクリックでメインライトが点灯します。
※メインを消灯する時はワンクリックで消灯できません。

メインライトはスイッチを1-clickする度に【Med】→【Low】→【Hi】のサイクルでモードが変わりますが、【Hi】の時にスイッチをクリックすると消灯します。

《メインライト》→《Red》→《UV》の切替はスイッチの長押しで切り替えます。

Redの【常時点灯】-【点滅】は常時点灯状態でスイッチをクリックして切り替えます。
点滅状態でスイッチをクリックすると消灯します。

無条件でワンクリックにてOFF(消灯)が可能なのは、メインの【Hi】点灯時、Redの【点滅】、UV点灯時です。どのモードにおいても5秒以上連続点灯した時もワンクリックで消灯できますが、それ以外で点灯している時は消灯するのに必ず2回、もしくは3回のスイッチ操作が必要です。

メインライトのどのモードで点灯していても5秒以上連続点灯しないと消灯操作がワンクリックで行えない仕様は非常に使いづらく、特にメインの【Mid】点灯時には、スイッチをOFFにしたつもりが【Low】で点灯したままだった…と、なりやすいので要注意です。

何故にこのような使いづらいオペレーションを採用したのか?・・・正直、理解に苦しみます。 ※GENTOS DC-105F のトラウマが蘇りました

LED種別の切替も含めてモード変更はスイッチの長押し、ON/OFF操作は無条件でワンクリックでOK…というように、単純且つ直線的なオペレーションにすれば使いやすいのですが・・・(´Д` )

【Hi】での連続点灯時にはやはり発熱しますが、ボディよりもスイッチ部分に熱を感じます。

モードメモリは5秒間の制限があり、消灯してから5秒以上経過するとメインの【Med】スタートにリセットされます。

SGN3をキーライトとして考えると【Med】でスタートする仕様が微妙な感じではありますが、逆に【Med】スタートであることで守備範囲が拡がりそうです。

照射

MecArmy SGN3 / XP-G2
MecArmy SGN3 / LED - Red
MecArmy SGN3 / LED - UV
MecArmy SGN3

MecArmy SGN3

MecArmy SGN3 / XP-G2 (CW)
MecArmy SGN3 / Red
MecArmy SGN3 / UV

LUMINTOP Tool AAA

LUMINTOP Tool AAA / XP-G2 (CW)
LUMINTOP Tool AAA / XP-G2 (NW)

口径が小さく浅いリフレクターなので拡散系の配光になりますが、中心光と周辺光が存在する見慣れた配光(?)なので妙な安心感があります。

φ3mmの砲弾型LEDは狭角タイプでRedは以外と光量があります。

紫外線(UV)反応

Normal
Violet
UV (410nm)
UV (365nm)

UV-LEDの波長は365nmで、疑似UVや通常光下では視認できない紙幣やパスポートの特殊蛍光塗料にしっかりと反応して見分けることができます。それだけUV光を直視すると目にダメージを受けやすいので要注意です。

まとめ

MecArmy SGN3 / EDC

【MecArmy】ブランドの製品をよく見かけるようになったのは、ココ1~2年くらいでしょうか・・・

MecArmy社製品に対するdoormanの印象は、『個性的なデザインで高価格帯の製品が多い』というもので、実際にMecArmy社のHPにある製品一覧をみても、現時点では1*AAA仕様のエントリーモデル的な製品が存在しないことが判ります。

決して【USB充電機能】を持つ製品が【上級者モデル】ではありませんが、乾電池駆動の廉価な製品が無いことからしても、MecArmy社は複数本のフラッシュライトを使用、もしくは所有しているコアなユーザーをメインターゲットにしたブランドの確立(ビジネスモデル)の構築を目指しているのかな?・・・と、勝手に想像しています。

今回初めてMecArmy社の製品に触れてみて、確かに加工精度や仕上げ、全体の質感、塗膜の強度など細部に渡って非常に丁寧に作り込まれており、製品クオリティが非常に高く【うるさ型】のライトマニアも満足する製品かと思います。

ただ、今回レビューをお届けした SGN3 については、経験豊富なライトマニアほど厳しい評価を下すような気もします。

あくまでdoormanの個人的な見解ですが、二次電池の寿命が来たら単なるオブジェやアクセサリーと化してしまうのに市販価格が40ドル中半~後半というのはやはり手を出しづらいですし、1-clickで消灯できない仕様が製品用途にそぐわず複数のライトの使用経験者ほどSGN3を購入候補から除外してしまうかなと・・・(´・ω・`)

二次電池の耐用年数は使用頻度や充電回数によって変わってくると思いますが、500回の再充電が可能として何年もつかなぁ…と、貧乏性のdoormanはつい計算してしまいました。

価値観は人それぞれなので、電池寿命と製品寿命がイコールでも構わない…とか、1-clickで消灯できなくてもOK…というユーザーも一定数は存在するとは思います。

また、例え電池交換が出来たとしても、同じ仕様・形状のリチウムポリマー電池がユーザーレベルで簡単に入手できなければ意味が無いことも理解しています。

しかし、そうなると積極的にリピート購入や継続使用するとは考えづらく、SGN3だけでなく類似のドミノ型ミニライトも一過性のモノで終わってしまうかもしれませんね・・・。

EDCして常用しているお気にのライトが、ある日突然点灯しなくなった時の喪失感…
それが交換不可な電池切れに起因するモノだとすると・・・なんだか想像しただけで悲しくなります(´・ω・`)

電池交換不可で$40~50の【使い切り】の腕時計を幾つも買う人が少ないのと同じで、『どうなのかなぁ…』という感じです。

メーカー各社が足並みを揃えて、電池仕様について共通化を進めてくれればドミノ型ミニライトもひとつのジャンル(?)として確立されるかと思いますが、現状を見る限りこのままでは単なるブームで終わってしまいそうな気がします。

SGN3のデザインはMecArmy製品の中でも奇をてらっていないというか、マニアのみならず一般の方にも受け入れやすいデザインかと思いますし、個人的にも数あるドミノ型ミニライトの中でもSGN3のデザインやLED仕様が一番好きです。

5mm砲弾1灯の低出力で構わないので、リポ充電池をCR1616のコイン電池にして腕時計みたくステンレスの裏蓋を設けて4箇所ビス止め、このままのデザインや仕上げで、もう少し価格下げて出してくれたら気軽に使える実用的なキーライトとして全色コンプするかもしれません(※それぐらいSGN3のデザインが気に入っています♪)

それだけに 『悔しいなぁ…、勿体無いなぁ…』 というのが今のSGN3に対しての偽らざる感想で、次期モデルがリリースされるのであれば、電池仕様と消灯操作の2点をなんとかして欲しいと思います。

逆にその2点をネガティブ要素として捉えなければ、多機能キーライトとしては勿論ですが、常に持ち歩くEDCライトとして、もしくはバックアップとして心強く、365nmのUV-LEDは素早く蓄光させるのに使えますし某科捜研のマリコさん的用途にも使える小型・高性能ライトです。

鍵束に付けるよりはSGN3単体を車のスマートキーと1対1で使うのに丁度良いボリューム感で、ミリタリー系EDCガジェットが好きな方には受けるかと思います。

でも、やはり 『惜しいなぁ…』 というのが doorman の本音であります。
 

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