前回の基本編に続いて今回は実際に IPEVO Ziggi-HD Plus を使って撮影した静止画と動画を見て頂くことにします。
どんなに使い勝手が良い!…と、力説しても、実際に撮影した画像が使用に耐えない画質では製品の魅力が半減してしまうのは否めないと思いますが、果たして Ziggi-HD Plus の実力は如何に・・・じっくりと観て頂きたいと思います。
■製品リンク
・IPEVO Official WEB(English)
・IPEVO Ziggi-HD Plus / High-Definition USB Document Camera(English)
・IPEVO Official WEB(日本語)
・IPEVO Ziggi-HD Plus / USB書画カメラ – amazon.co.jp
■関連記事
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撮影サンプルは多いに越したことはないのですが、画像点数を抑えるために今回は下記の条件にて撮影したサンプルを掲載します。
■被写体距離
・10cm
・15cm
・30cm
■被写体
・OLFA カッターマット A3(10mm方眼)
・長尺(最少目盛:0.5mm)
・和英辞書
■解像度
・1280 x 720 (16:9)
・3264 x 2448 (4:3)
■使用環境
・CPU:intel core i5-2400 3.10GHz
・RAM:4GB (DDR3)
・GB:Radeon HD6570 (1024MB)
・OS:Windows 7 Professional SP1 (32bit)
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※データを軽量化するために画像は全て減色処理・リサイズしているので本記事の画像は劣化している点に留意してください。
・1280 x 720 → 800 x 450
・3264 x 2448 → 800 x 600
※画質の確認はオリジナルの画像データ(JPEG → WEBP変換画像)で行うことをお奨めします。
※オリジナル画像は別室に掲載してあります。(各サンプル末尾のリンクを参照願います)
INDEX
被写体距離:10cm
解像度:1280 x 720
Zoom:x1 (W端)
解像度:3264 x 2448
Zoom:x1 (W端)
Ziggi-HD Plus の最短接写距離となる10cmで撮影しました。
実際はもう少し被写体に近くてもピントが合うのですが、これぐらい近づくと広角レンズの影響で若干の歪曲収差が出てしまいます。
今回は敢えて格子状の模様を撮影しているので四隅の歪曲が目立ってしまいますが、書類などを写すならこの程度の歪曲で 『撮像がひん曲がって観るに耐えない…(´Д` ) 』 ということは起こらないと思われます。逆に小型CMOSの広角レンズでココまで接写(拡大)できる点を評価したいと思います。
被写体距離 10cm:オリジナル画像データ掲載ページ
被写体距離:15cm
解像度:1280 x 720
Zoom:x1 (W端)
Zoom:x6
Zoom:x12 (T端)
解像度:3264 x 2448
Zoom:x1 (W端)
Zoom:x6
Zoom:x12 (T端)
被写体と約15cmの距離で撮影しました。
どんな被写体を撮るかによって被写体とカメラの最適な距離は変わってくると思いますが、Ziggi-HD Plus は15cmの距離でもかなりの広範囲を撮影可能であることが判ります。
被写体距離 15cm:オリジナル画像データ掲載ページ
- IPEVO Ziggi-HD Plus:撮影画像サンプル【距離:15cm / 解像度:1280×720】
- IPEVO Ziggi-HD Plus:撮影画像サンプル【距離:15cm / 解像度:3264×2448】
被写体距離:30cm
解像度:1280 x 720
Zoom:x1 (W端)
Zoom:x6
Zoom:x12 (T端)
Zoom:x1 【辞書】(W端)
Zoom:x6 【辞書】
Zoom:x12 【辞書】(T端)
解像度:3264 x 2448
Zoom:x1 (W端)
Zoom:x6
Zoom:x12 (T端)
Zoom:x1 【辞書】 (W端)
Zoom:x6 【辞書】
Zoom:x12 【辞書】 (T端)
Ziggi-HD Plus 単体にて最も広範囲を撮影出来る約30cmの距離で撮影しました。
さすがに低解像度(1280 x 720)で12倍まで倍率を上げると辞書の文字、長尺の目盛りとも確認できなくなりますが、最高解像度(3264 x 2448)では12倍まで上げても、モアレは出るものの0.5mm単位の目盛りも確認できる画像が得られます。
被写体距離 30cm:オリジナル画像データ掲載ページ
- IPEVO Ziggi-HD Plus:撮影画像サンプル【距離:30cm / 解像度:1280×720】
- IPEVO Ziggi-HD Plus:撮影画像サンプル【距離:30cm / 解像度:3264×2448】
動画撮影
被写体距離:30cm
解像度:1280 x 720
Windows版Presenterの仕様により撮影解像度は 1280 x 720で、オリジナルのファイル形式はWMVとなります。(変換・編集しないでそのままYouTubeにアップしています)
オートフォーカスが少し迷う場面もありますが自動露出も含めて反応速度は悪くなく、充分視聴可能なレベルの動画が撮影できると思います。
・被写体距離 30cm:オリジナル動画データ 【ZIP圧縮】(WMV形式:約23MB)
まとめ
いかがでしょうか?
私自身は最新のデジカメやビデオカメラを持っていませんし、本格的なCMOSと画像処理エンジンを搭載したデジカメと Ziggi-HD Plus を比較するのはフェアではないと思いますが、Ziggi-HD Plus の価格でココまでの静止画&動画が撮影できるとは正直思っていませんでした。
サンプル撮影では比較の為に同じ距離で撮影していますが、実際には被写体によって距離や倍率を変えることで、微細な文字や図柄なども高精細に映し出せる実力を備えているのがお判り頂けたのではないでしょうか?
動画撮影は1280 x 720に制限されますが、ライブ映像(リアルタイム映像)であれば 3264 x 2448・30fps での配信も可能であり、個人的には、これからレビュー動画の撮影も・・・と、密かな野望(?)を抱いてしまいました。
実際の画像データを観て最終的な判断をして欲しいのですが、私見ではズーム倍率が6倍を超えた辺りから画像の劣化が目立ち始めるので、出来るだけ綺麗な画像が欲しい場合はズーム倍率を5倍程度に抑えるのが良いかと思います。
あと、Presenter内でリアルタイムに映し出される映像と、実際に撮影した画像の品質に大きな差が出ない点に注目して欲しいと思います。
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今回、撮影するにあたってカッターマットの方眼を目安にカメラの水平を調整したのですが、これがなかなか合わなくて・・・(^^;
アームの可動方向は調整に問題無いのですが、手前と奥行き方向の調整が出来ないので土台に紙を挟んで微調整しました。やはりヘッド部分に回転軸があれば楽かなぁ…と思った次第です。
次回は Ziggi-HD Plus レビューの最終回、第三部の応用編をお送りします。