IPEVO Ziggi-HD Plus / 高画質USB書画カメラ – 1.基本編

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IPEVO Ziggi-HD Plus / High-Definition USB Document Camera review

doormanはライトも好きですが、ジャンルを問わずカメラで撮影したり画像を加工するすのも大好きです♪

趣味と仕事で少々特殊なカメラを弄ったこともあるのですが【書画カメラ】は始めて触れるジャンルのカメラです。

今回レビューをお届けする【IPEVO Ziggi-HD Plus / 高画質USB書画カメラ】は、公式HPの商品説明や【書画カメラ】の名称からも書籍やドキュメントを撮影して保存、もしくはライブカメラとして会議やプレゼンテーションなどでの利用を想定している製品だとわかります。

比較的低価格でありながら約800万画素のSONY製CMOSを搭載
PCのUSBポートに接続し、専用のソフトウェア(IPEVO Presenter)をインストールすることで詳細な撮影設定や実際の撮影までが全て実行可能となります。ライブカメラとしては勿論ですが静止画のみならず動画まで手軽に撮影出来てしまう魅力的な製品です。(※初出ではCMOSをCCDと記載しておりました。お詫びして訂正いたします)

今回、IPEVO JAPANさんの公式ブログを通じて直接お願いし、以前から興味のあった Ziggi-HD Plus のレビューの機会を作っていただきました。

今回のレビューはお伝えしたいことが多く、画像点数も通常の5倍程度と多くなってしまったので

1.基本編(ハードとソフトの紹介)
2.撮影編(Ziggi-HD Plusでの撮影)
3.応用編(Ziggi-HD Plus の活用例)

の三部構成でお届けしたいと思います。

尚、ソフトウェアのダウンロードやインストール方法、Presenter の各メニュー、設定項目については

IPEVO Ziggi-HD Plus USB書画カメラ:IPEVO Presenter インストール編
IPEVO Ziggi-HD Plus USB書画カメラ : IPEVO Presenter 設定編 : PART 1/2
IPEVO Ziggi-HD Plus USB書画カメラ : IPEVO Presenter 設定編 : PART 2/2

にまとめましたので、そちらをご覧頂ければと思います。

IPEVO Ziggi-HD Plus / Presenter

※クイック・スタート・ガイドや詳細なユーザー・マニュアル(英語)、ソフトウェア(IPEVO Presenter)は、IPEVO オフィシャル・サイトからダウンロード可能なので導入前にじっくりとチェックできます。
 
+++
 
■製品リンク
IPEVO Official WEB(English)
IPEVO Ziggi-HD Plus / High-Definition USB Document Camera(English)

IPEVO Official WEB(日本語)
IPEVO Ziggi-HD Plus / USB書画カメラ – amazon.co.jp
 

パッケージ

IPEVO Ziggi-HD Plus / パッケージ
IPEVO Ziggi-HD Plus / パッケージ

クラフト紙のシンプルなデザインですが、ちょっとお洒落なパッケージです。

IPEVO Ziggi-HD Plus / パッケージ
IPEVO Ziggi-HD Plus / パッケージ

本体を箱から取り出す際は、ベース部分(土台)が重くアームの先を掴んで持ち上げないように注意書きがあります。

セット内容

IPEVO Ziggi-HD Plus / セット内容

内容物は Ziggi-HD Plus本体、アンチ・グレア・シールド、クイック・スタート・ガイド(英語)のみとなっています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / アンチ・グレア・シールド
IPEVO Ziggi-HD Plus / アンチ・グレア・シールド
IPEVO Ziggi-HD Plus / アンチ・グレア・シールド

アンチ・グレア・シールドはベース部分に二つ折りで収納されています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / アンチ・グレア・シールド

光沢のある特殊紙やOHPフィルムシートなどを撮影する際に、照明の光が被写体に反射して画像・映像が白飛びしないように影を作ります。

先述の通り、ドライバやコントロール・ソフトウェア、日本語クイックガイド、ユーザーマニュアル(英語)は製品HPからユーザー自身でダウンロードする必要があります。

ベース

IPEVO Ziggi-HD Plus / ベース

ベース部分の外装はプラスチック製ですが、土台が金属製なのか中にウェイト(重り)が入っているのか…とにかくズッシリと重く、アームを最大限伸ばしても本体が転倒しないように設計されています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / ベース裏面

実際に計測したワケではありませんが、本体自重(約737g)の95%はこのベース部分の重量だと思えるほどの重さがあります。加えて底面にはゴム素材の滑り止めが全面に貼られている事もあり、カメラ部分を目一杯せり出しても転ぶ事は起きず使用中にカメラが動いて困ることもありません。

Ziggi-HD Plus本体はベース部分も含めて大部分がプラスチック製ですが Blue-Grey というか Steel-Blue というか…重量感と高級感のある落ち着いたグレー色でパッと見は金属製にも見えます。個人的には単純なホワイトやブラックでないのが気に入りました。

アーム

IPEVO Ziggi-HD Plus / 可動例

アーム部分は計3ヶ所のヒンジでジョイントされており、被写体との“高さ”と“セリ出し”を任意の位置で調整できます。

IPEVO Ziggi-HD Plus / 可動例

Ziggi-HD Plus 単体では0cmから約30cmまで、被写体との適切な距離が任意で確保出来ます。
(※接写可能な最短距離は約10cm)

Presenter側の解像度設定と組み合わせることで被写体のサイズや文字のサイズに合わせて高精細な画像の撮影を実現しています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / USBケーブル

USBケーブルの長さは146cm(※カタログ値)。

IPEVO Ziggi-HD Plus / USBケーブル
IPEVO Ziggi-HD Plus / USBケーブル

使用時にはアーム部分に施された溝に合わせてコードをハメ込むようになっていて、ライブ映像内にUSBケーブルが見切れないように配慮されています。単純な構造ですがコレが有ると無いとでは、使用中の見た目や快適さが随分と変わって来ると思います。

ヘッド/カメラ

IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ
IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ
IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ

F値や画角については公開されていませんが、小型でも約800万画素のCMOSは非常に細かい文字も鮮明に捉えてくれます。(※Presenterのキャプチャ画像でも画質の良さの想像はつくと思いますが、実際の撮影サンプルは第二部でご紹介します)

IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ
IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ
IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ

ヘッド部分は一部のコントロール機能とカメラとマイクが内蔵され、アーム部分との位置合わせの為のマーキングが施されています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ

このマーキングはヘッド部分が約270°の範囲で自由に可動するので元に戻す際の目印となります。

IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ

Presenter の設定と組み合わせることで本体の設置場所に縛られない自由度の高い撮影が可能となっています。

IPEVO Ziggi-HD Plus / ヘッド/カメラ

欲を言えばアームに対してヘッド部分が垂直に回転してくれると本体設置の自由度がもっと高まるかと感じました。
ケーブルの関係で360°で回転するのは無理ですから、自撮りする場合や机や被写体と平行を調整する際に180°ぐらいまで回転すると楽かなと…(^^;
(※ヘッド部分のみがアームから取り外せても面白いかも…)

まとめ

これまでは、被写体を真上から撮影するには小型のアームにコンデジをセットして撮影していました。

ちょっと特殊な赤外線カメラなど、今まで色んなカメラを使ってきましたが『書画カメラ』という製品に触れるも始めてでしたし、正直に申しまして・・・比較的安価な製品ですし搭載カメラも小型のCMOSなので撮れる画にも過剰な期待はしていませんでした。(ゴメンなさい!)

・・・が、今回、実際にIPEVO Ziggi-HD Plus を使ってみた感想は…
 

『これから益々レビュー記事の画像点数が増えるな…』
 

というものでした。

とにかく簡単・手軽に高精細の定点画像が撮れるので『書画カメラ』というカテゴリー(?)の製品が存在するのにも合点がいきました。

もっと高価格で高機能、高画質な製品も販売されていますが、逆に Ziggi-HD Plus の価格でココまで撮れるというのは感心(感服?)しました。
コードの取り回しや安定性など、製品自体が使用時の快適さを追求してデザインされているので誰もが使いやすいと感じる筈です。

IPEVO Ziggi-HD Plus / High-Definition USB Document Camera

たったこれだけのフットプリントで安定性を確保できるのは、それだけアーム部分やカメラ部分が軽量に出来ているからですが持ち運びが容易となるメリットも生まれ優れた汎用性を発揮してくれます。

安定性と軽量化…、据え置き型の製品では二律背反的な要素ですが本製品は二つの問題を上手く解決しています。

カメラが安定しないと映像がブレて内容に集中できず、折角のプレゼンテーションなのにドタバタした印象を相手に与えてしまった…という事態になるので機器の安定性ってのは非常に重要な要素です。(※経験談)

ビジネス現場のプレゼンテーションでは某社のPowerPointを使うことが多いと思いますが、Ziggi-HD Plus を併用すれば紙媒体の資料のみならず立体造形物もリアルタイムで映像化できるので、より訴求力のあるプレゼンテーションが可能になります。

また、教育現場では生徒の学習意欲をより刺激できる…というのにも納得できます。(今の学生さん達は、ホント幸せだよなぁ…)

各方面でIT化が叫ばれて久しいのですが、言葉では簡単にIT化と言われても実際には大がかりな装置やシステムが必要になりイニシャルコストの関係で導入するにはハードルが高いのも事実です。

映像分野に於いては、そうしたハードルをあっさりと超えてしまう…そんな可能性を Ziggi-HD Plus に感じました。

どれぐらいの撮影性能を持つのかが非常に重要であり、導入を検討する上で最も気になるポイントかと思いますので、次回 Ziggi-HD Plus レビューの第二部では【撮影編】として、実際の撮影画像を交えながらレポートいたします。

 

カテゴリー: IPEVO, カメラ タグ: , パーマリンク

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