本来はパソコンのUSB端子に接続し、キーボードなど限定的範囲を照らす照明として使うモノだと思います。
国内通販でも販売されていますが、バラして改造するのが目的なので品質云々には拘らず、とにかく最安値を捜したら海外通販の方が少し安価だったので BuyinCoins でポチ。
オーダーしたのが春節祭期間の最中でしたが2週間程で手元に届きました。
本体
フレキシブル・アームの先端にUSB-A(オス)端子、反対側にプラスチック製のリング状パーツに18灯の帽子型LEDが実装されています。
各先端からの全長が約40.5cm、フレキ部分のみが約27cm、リング部分の外径が約5.6cm、内径が約3.2cmです。
点灯
早速、eneloopモバイルバッテリーに直結して点灯してみます。
ノートPCに繋げて手元やキーボードを照らすぐらいなら充分な明るさですが、かなり色温度の高いLEDなので目に悪そうです・・・(ーー;)
分解
2本のビスを外せば簡単に分解できますが、既にネジ孔がダメになっていましたw
LED
18個のLEDは、砲弾型では無く帽子型のLEDが使われています。
帽子型LEDには1チップタイプの物と3チップが並列に組み込まれたタイプの製品(右)が有りますが、このUSBリングライトに使われているのは1チップタイプのLEDです。
先の点灯画像の通り色温度がかなり高く、多分8000Kのモノだと思います。
基板・回路
サイズ的にも(価格的にも)LEDを並列に配置、後は抵抗で電流制限してお終いだろうな・・・とは思っていましたが全く想像通りでした。
1/8W・33Ωのチップ抵抗が3個並列だから合成抵抗値は11Ωで定格が3/8W(0.375W)となり、LEDの正確なVfは不明ですがVfを3.2Vとして逆算するとLED1灯あたりに9mA程度の電流が流れている事になります。
(5.0V – 3.2V) / 11Ω ≒ 0.164A (164mA)
164mA / 18 ≒ 9.11mA
抵抗器にかかる電力:(5.0V-3.2V) × 0.164 = 0.2952W
LEDの消費電力:3.2V × 0.164A = 0.5248W > 0.375W (抵抗の定格がNG?)
合計消費電力 = 0.2952W + 0.5248W = 0.82W
まとめ
で・・・このUSBリングライトを改造して何に使うかといえば、現在このブログの画像撮影に使っている PENTAX WG-1 GPS のマクロリングライトにしてしまおうかと・・・。
元々、WG-1のレンズ廻りに5灯(現行のWGシリーズは6灯)のLEDが配置されていますが顕微鏡モードなど超至近距離以外での撮影では殆ど役に立ちません。
画質や露出やAF、三脚穴が樹脂などがアレなのですが、顕微鏡モードや接写(最短:1cm)、防水・対衝撃性能など、他の同価格帯のコンデジには無い機能を備えているので便利に使っています。
HOYA傘下からGRシリーズでも一定の評価を得ているリコー・イメージングになり、シリーズ最新機種・WG-5 GPSまでバージョン(?)が上がっているので、WG-1に比べたらカメラとしての性能も格段に良くなっているかもしれません。(WG-5ではワイド端でF値2.0のレンズ搭載だとか!(゚∀゚)
今回のコレと同じUSBリングライトを既にコンデジのマクロリングライトとして試している方もいらっしゃるようですが、実際に自分で試してみても光量が少なく、LEDの色温度が高い所為で画像が“青かぶり“してしまうのは同じでして、やはり微妙感が満載です・・・(´・ω・`)
・通常照明(蛍光灯)
・USBリングライト
光量が少ないのは搭載LEDが1チップダイの帽子型LEDで、電流量も1灯当たりで10mA程度しか流れていないからですが、LEDを3チップ並列型のモノに交換して1灯当たり60mA(約20ルーメン)流せば 20Lm×18 で計360Lmぐらいの光量に理論上はなるハズです。
電流量が増加すると総ワット数も上がり、計算では 3.2V×(18×0.06A)=3.456W ものワット数になります。
ワット数が上がる事で発熱の問題が出てきますが、5050の表面実装型LEDなら案外イケるんではナイかなと・・・。(秋月の3チップ並列帽子型LEDは、価格が高く(10個で300円!)他にも色温度が4500Kと8000Kしか現在販売されていないので却下)
先ずは、現在実装されている18灯の白色LEDのウチ幾つかを同タイプの電球色LEDに差し替えトータルの色温度を下げて、33Ωの抵抗をもう少し抵抗値の小さいモノに換装して電流量を上げてみる事にします。
それでもダメなら基板を造り直して3.7VのLi-ion充電池を電源に・・・(`・ω・´;)