Paracord Knot (5) / Watch band

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パラコード 時計バンド

前回と同じくコンキスタドール・ブレイド(Conquistador Braid)で時計バンドを編んでみました。

時計

今回使った時計は、25年くらい前のカシオの古いデジタル時計(型番:DW-3100)と、以前に購入したクレファーの TELVA TEV-2275-LU です。

CASIO DW-3100

カシオの方にはお馴染み(?)の黒いウレタン樹脂の時計バンドが付いていましたが、例によって経年劣化で切れてしまい付け替えようかと思っている間に電池も切れてしまったので、結局そのまま20年くらい放置してしまった時計です。

ダメ元で電池交換したら何事も無く動き出したので、ついでに時計バンドも・・・と思ったのですが、ちゃんとしたウレタン樹脂バンドだと結構なお値段なのでパラコードで自作してみました。(最近のカシオの時計はデザインの為か、はたまた交換バンドの需要を狙ってか、ラグの部分が少々特殊な物が多いのが残念・・・)

TELVAの方は、新品の所為かバンドが固いし耐久性も無さそうなので始めからパラコードで編んだバンドで使おうかと・・・。(実際はパラコードを使ってませんが・・・)

『paracord watch band』でGoogle画像検索を掛けるとコブラステッチやトリロバイトで編まれている時計バンドの作例が数多くヒットしますが、これらはサバイバルブレスレットも兼ねているモノが多くコードの《芯抜き》をしないでそのままパラコードを使い、解いた時にコードが長く採れるようにバンドを《引通し》にしています。

ただ《芯抜き》していないパラコードで編むと時計バンドのボリュームが大きくなり、小さなフェイスの時計だとバランスが悪くなります。

引き通し? セパレート?

ラグ部分

ラグの形状にもよりますがバネ棒とケースの隙間が狭く(約3mm弱)そのまま550パラコードを通すのは少々キツいので、今回はサバイバル云々・・・ってのは潔く諦めて7芯を4芯に改造したコードを使いました。

時計バンドを《引き通し》か《セパレート》にするかは時計の駆動方式や好みで使い分ければ良いと思いますが、パラコードで編んだバンドを引通しにするとケースの裏蓋に接する部分は芯抜きしたパラコードであっても太さの関係でコードをただ通すだけになってしまいます。

それにソーラー駆動や自動巻きの時計なら引通しにしても良いのですが、電池交換を考えるとセパレートにした方が後々便利かと・・・。

まぁ、引き通しにしたとしても電池交換はバネ棒を外せば良いだけですが、コードが通っているだけってのは見た目も美しく無いし、今回はサバイバルよりも見た目優先のコンキスタドールで編むのでセパレートにしてみました。

下準備(芯抜き)

パラコードの芯抜き
パラコードの芯抜き
パラコードの芯抜き

7芯の550パラコードを4芯にするには、いきなり3芯を引っ張り出すよりも必要な長さのパラコードの7本の芯を一旦すべて抜き、3芯を除いて残りの4芯を再び紐通しで中に戻した方が楽だと思います。

※今回は手持ちのパラコードの中で一番コシが無く芯の太さが揃っていないロスコ社のハンターグリーンを使用

100均の紐通し

紐通しはパラコードの中空部分に通せる様に100均の紐通しの樹脂部分を削ったモノを使いました。

550パラコードが太くて使い辛いなら、いっその事7芯全てを抜いたモノを使えば良さげですが芯を全て抜くと編んだ時にパラコードのエッジが立ってしまい編み上がりの見た目が良くありません。

《平四つ編み》や《平六つ編み》などの平編みならば芯を全て抜いた方が綺麗に見えますが、4芯残す事でパラコードの丸味が保たれ編んだ時の違和感も少なくなります。

ちなみに CASIO のラグ幅(かん幅)が 20mm、TELVA は 18mm です。

Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band

カシオの方は普通に4芯にした550パラコード(片側各1.3~1.5m必要)で編み、最後は自分の手首廻りに合わせて編み目の段数を調整します。

Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band

パラコードの端部処理は5mm程度残した部分をライターの火で炙って溶かし、そのまま自然に冷えて固まるのを待ちます。自然に冷める事で端部が丸味を帯び腕に触れてもチクチクしません。

Paracord Watch band
Paracord Watch band

既存のバンドは、100均で販売されている精密ドライバーの一番小さなマイナスドライバーを使ってバネ棒を外せば簡単に取れます。

レーヨン製コード(人八紐)

人八紐

TELVAの方はCASIOに比べて小振りなので550パラコードではなく《人八紐》を使ってバンドを編んでみました。

《人八紐》は、別名《お守り紐》とも言うらしく、人八(じんはち)以外にも人五(じんご)など太さによって呼び名が変わり、数種類の太さが有るようです。

パラコード/人八紐:太さ比較

今回用意したのは唐打ちの人八紐で素材はレーヨン、太さが約2mm、色は焦げ茶と朱色を購入しましたが、どちらも550パラコードと比べると細いのが良く判ります。

本当はナイロン製かポリエステル製のコードが欲しかったのですが、同程度の仕様・品質の安価なコードが国内通販では見つけられなかったので今回はレーヨン製で編んでみました。
※某国内大手通販で販売されているφ2mmの中国製ナイロンコードは品質が(´Д` ) なのをeBayを通じて確認済み

550パラコードではなく、4芯仕様の 275 パラコード(3/32 パラコード とか Tactical cord ともいう)も考えたのですが、商品画像を見るとコードの太さ(3/32インチ≒2.38mm)に対して外皮のキメの細かさがイマイチな感じがしたので今回は見送りました。(送料も含めると高いし・・・)

わざわざ《唐打ち》の人八紐にしたのも《江戸打ち》や《金剛打ち》に比べて《唐打ち》の方がコード表面のキメが細かく、編んだ時に編み目の方が強調されて綺麗に見えるのでは?…と考えたからです。

レーヨン製コードは、少々柔らか過ぎるのと、終端部の処理が上手く行かない点を除けば(って、ソレも重要なんですが…)それなりに強度も有り、比較的価格も安いのでなかなか捨てがたい魅力的な材料の一つです。

Paracord Watch band

5/8インチバックル、編み針は細い毛糸用の針を使いました。

必要な長さは、片側各約2.2~2.4mも用意すれば腕の太い方でも充分な長さのバンドが編めると思います。

Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band
Paracord Watch band

コードが細いので編んでも編んでもバンドの長さが稼げず、それなりに時間が掛かりましたが、編み上がりはなかなか上品な感じになりました。

人八紐 Watch band

550パラコードを使った時よりもバンドの厚みが薄くなるのでドレスウオッチにも応用できそうですが、やはりレーヨン製だと終端部の処理が難しく、トータルで考えるとナイロン製かポリエステル製のコードの方が長く使えるかもしれません。

時計を付けずにブレスレットを編む事も勿論可能です。

レーヨン素材の所為かバンドの肌触りはサラサラ(カサカサ?)で夏場は良さげですが、肌の弱い人には向かないかも・・・(´・ω・`)

後はコンキスタドールだけにひたすら根気・・・(^^;

・・・(゚⊿゚)ツマンネ
 
 

カテゴリー: Accessories, DIY, パラコード, 時計 タグ: , , , , パーマリンク

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