日本では【畳編み】や【角編み】、【箱編み】と呼ばれていますが、英語では【Box Knot】と呼ばれ、一部では【Square Knot】とタイトルが付けられています。ただ【Square Knot】は全く別のロープの結び方を指す様なので、もし動画を検索する場合は【Box Knot】で検索した方が多くの動画がヒットします。
単色編みでも良いのですが2色編みの方が変化が有って面白いと思います。
編み方も簡単で一度覚えてしまえば短時間で作品を作る事が可能です。
普通に編むと各面同一色になりますが、編み込む途中で90度の捻り(?)を加えると市松模様風に仕上がります。
普通編み
フラッシュライト向けのリストストラップですが、チャーム部が約11cmでループ部が25cmです。
この長さで作るのにチャーム部で110cm、ストラップ部で150cmのコードが必要になります。
各色コードの中心で十字にクロスさせ、リングやスナップを付ける場合は先に通しておきます。
(最初の編み始めだけは写真の様に軽く何かで固定しておくとセンターがズレなくて作業がし易いです)
各色をS字に曲げ、カーブの部分に相手のコードを通します。
ゆっくりと締め込んでいくと四角い結び目ができます。
後は各色のコードを折り返すイメージで交互に重ねながら希望の長さになるまで繰り返します。
端部の処理は↑な感じで編み込んで、不要な部分をカットし熱処理します。
ストッパーやコードエンドを付ければ完成です。
捻り編み
自分が勝手にそう呼んでいるだけで正式な名称があるかもしれません。
基本は普通編みと同じですが、任意のポイントでコードを90度回転させる事で規則的にも不規則にも色を入れ替える事が出来ます。
今回は一番短いストラップチャーム(出来寸:約3.5cm)を作ります。
芯抜きした異なる色のコードを各色40cm用意し、ストラップはクイックリリースの付いたモノを使いました。
最初は普通の箱編みと同じです。
今回は2段目も普通の箱編みで編んでみます
個人的には同じ方向で、最低2段は編んだ方がしっかり編み込める気がします。(気のせい?)
色を入れ替える為に90度捻りを加えます。
最初は普通に折り返し交互に重ねますが、折り返したコードの先端を同じ色の輪の中に通します。
2色とも各々通し終わったら、コードのねじれに注意して、整えながら締めていくと90度回転した四角が出来ます。
横からみると色が入れ替わっている事が判ります。
後は予定の長さになるまで繰り返し、どのポイントで捻りを入れるかはお好みでどうぞ。
最後に余った部分をカットし、端部を熱処理すれば完成です。
(熱処理はハンダごてを使った方が綺麗に仕上がります)
これは反射材を織り込んだ中国製パラコード(ポリエステル製)を各色80cm使って編んでみました。(出来寸:約11cm)
反射具合はイマイチですが、FENIX LD25 と ACUカモのホルスターにピッタリ・・・か?(ーー;)
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100均で見つけたループエンドと編み針。
ループエンドは大2個と小4個で、【大】の方は余裕で2本のパラコードが通せます。【小】の方は細めのパラコードなら問題無いのですが普通のコードだと通し難いです。(通す事は可能)
編み針はアルミ製なので先端のカギ部を削り、パラコード専用の編み針(?)に改造しました。
コードを締めたり緩めたりするのに便利ですが、削った先端は尖らせずに少し丸みを帯びた形状にし、可能な限り滑らかにしておかないとパラコードを編む際にコード表面が荒れて毛羽立ってしまいます。