以前は 『 基板まで自作してwww』 と、人の事を笑っていましたが・・・
継続中のプロジェクト(?)で基板(と、言う程のモノではないです)を造る必要が出てきまして…
基板の銅箔を溶かすにはAmazonで画材用の【エッチング液(腐食液)】を買うのが安上がりで手っ取り早そうでしたが、ソレでは面白く無いし保存とか送料などを考えて、今回は他の工具と一緒に塩化第二鉄をMonotaROで購入してイチからエッチング液を作ってみました。
塩化第二鉄
自分が購入した時は500gで約¥880でした。
作ったエッチング液を保存しておく為に、密閉性も良さげな広口ビン:500mlも一緒に購入)
結晶は『カボチャの煮物』のような…(ーー;)
割り箸で突いてみると、見た目より固くて【融点:37℃】とラベルに記載されていますが 『 ホントに水に溶けるのか? 』 と言うのが率直な印象…(これは失敗したか?)
溶媒は不純物の少ない純水(精製水)が理想だけど、ソコまで拘らなくても良いかと考え直して普通の水道水でGO。
ストックバッグ
いわゆる【ジップロック】ですな…
本家のZip-Lockは高いので 『キチントさん』 のイラストが可愛い(?)クレハのダブルジッパー、20枚で¥198のモノを近所のドラッグストアで購入。
※容器を使って溶液を作る場合、金属製の容器は厳禁。
容器の金属と溶液が化学反応を起こして涙目になること確実。
はかり
塩化第二鉄と水の正確な重さを量り、エッチング液の濃度を調整するのに使用。
塩化第二鉄そのものは人体に害は無さそうですが、食料品の重さを量るハカリと一緒くたにするのは流石に抵抗が…
1kgまで計量できて比較的価格が安かったのでタニタのKD-187を購入。
素材はツルピカのプラスチック製で軽く、テスト用電池(単3×2)と取扱説明書が付属。(タニタの中国工場製って事?)
これからは想う存分、電池やフラッシュライトの重量も量れますな…
ダンボー君の体重は…イヤん♪
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エッチング液の濃度をネットで調べてみると、どうやら30~40%らしい…
溶ける銅箔の量からモル比で正確に必要濃度を割り出して作るのもアレなんで、ココは単純に水と塩化第二鉄の重さ(重量比)で手を打つ事にする。(質量と重量は違うとか…細かいこと言うと嫌われるぞw)
先ずはお試しで30%を400mlぐらいかな…
保存用の広口ビンの容量が500mlだから少なめに作る事にします。
30%の水溶液を400ml作るには…
水:1mlを1g、塩化第二鉄の重さを K として…
30%だから…
(K÷400)×100=30(%)
K=120(g)
水:400-120=280(g)
結構、塩化第二鉄を消費するんだなw
(500gの塩化第二鉄からだと約1666ml(1.6㍑)の濃度30%のエッチング液が作れる計算になる)
室温28℃、湿度50%、水温13℃(いずれも推定w)
計量中に塩化第二鉄が溶けている様な…(ーー;)
(端数の4gはキッチンペーパーの重さ)
ストックバッグに水と塩化第二鉄を入れる
そのまま放置しておくだけでは溶けそうに無いので手でモミモミ…
袋の上から塩化第二鉄を触ると結構ヌルヌルしている様な…
5分くらい手でモミモミしていると体温が伝わって…溶けてる溶けてる♪
心なしか【キチントさん】も嬉しそうw
溶液の色が東海漬物の【キュウリのQちゃん】みたいな…
(衣服に着くと絶対に落ちないらしいです…)
出来上がったエッチング液を袋ごと広口ビンに入れて重さを量る。
約400g(62gは広口ビンと袋の重さ)なので理論上は濃度30%なハズだが果たして…
続く…
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袋のMEMO書きに日付や濃度、使用回数を書いておくと便利かも…(゚ー゚*)。oO
うまくいきましたか。
はい♪
以降、基板の製作はこのエッチング液で行っています。
市販のエッチング液を使った事がないので直接比較はできませんが普通に使えています。
ただ、トータルコストを考えると微妙かもしれませんね…(^^;
塩化第二鉄120g,水400mlで第二塩化鉄の濃度は120/(120+400)=23%になると思いますが
違っていますか。溶液容量400ml作成ですから水容量はあくまで400mlではないですか。