TANK007 TK737 / CREE XR-E Q5 [CW]

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TANK007 TK-737

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フォーカス機能を持つ TANK007 TK-737を DinoDirect(DD)でポチ。

Twitter上では既にご報告させて戴きましたが、Cree Q5 を搭載した
私の TANK007 TK-737 は既に…(´;ω;`)
瞼を閉じれば、在りし日の“彼”の圧倒的な拡散光と
妥協無き強烈なスポット光が目に浮かびます。

その光はまるで、

『レンザーとは違うんだよ!レンザーとはァ!!!(* ̄Д ̄)ノ』

と、雄叫びを上げているかの様であり、実質的に3話で散って逝った
ハイネ・ヴェステンフルスのように、何時までも私の心の中で輝き続ける事でしょう…。
(確かに無茶な仕様はレンザーとは違いますな…)

大人の事情で起きてしまった
“キャラと声の不整合(搭載LEDとPCB性能の不一致)”
“話題性目的の無理な名台詞の挿入(利益獲得目的の無謀な仕様)”
“3話で散る(3回で…)”
等の数々の共通点も、今にして思えば単なる偶然では無く
TK-737 の “悲しいDESTINY” を暗示していたのかもしれません。

TK-737は、その光と共に教訓として私の記憶に深く刻み込まれ
これからの私のフラッシュライト人生の中で“痛いライト”として
決して消え去る事が無い、色々な意味で記念碑的な製品となるでしょう…。

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最初に商品画像を見た時、殆ど TK-737 に一目惚れ状態でした。

で、オーダーすべく複数の中華通販で調べてみたのですが…。
DX や Kai でも TK-737 は販売されていますが、DXは18650が使えず3AAAオンリーの仕様みたいなのでパス。

Kaiには異なる種類のLEDを搭載したTK-737が複数掲載されており、海外サイトによるとボディが5mmほど短い個体が存在し、ハズレ品を掴む可能性が高い気がしてパス。(海外サイトの記事は古いので現行販売品については不明)

他の中華通販でもエクステンションチューブの色だけが違って見えたり、白箱に入っていたりしてパチの危険性が高い気がしてパス…。

結局、DDの安牌指数が一番高いと判断しました。
(DDでポチッた2、3日後に HKequipment(HK)に XM-L T6 の TK-737 が掲載された…orz)

パッケージ

TANK007 TK-737 / pack.1
TANK007 TK-737 / pack.2
TANK007 TK-737 / pack.3

TK-18 と同じく、戦車の描かれた箱に入って、4週間ほどで届きました。

TANK007 TK-737 / 付属品

付属品もTK-18と同じで、赤いスイッチブーツと2本のOリング、ハンドストラップが付属しています。

サイズ

TANK007 TK-737 / サイズ

ヘッドの太さは SolarForce L2T とほぼ同じ(32.4mm)で、長さは TK-18 と同じです。ただグリップの太さは電池仕様の関係で約27.7mm(実測値)と、少々太めなので、手の小さな方は、やや持て余し気味になるかもしれません。

ボディ

TANK007 TK-737 / 18650
TANK007 TK-737 / 3AAA

2種類の電池、18650と単4電池×3(3AAA)に対応しています。

TANK007 TK-737 / ext.1
TANK007 TK-737 / ext.2

各電池使用時にエクステンションの有無でボディ(電池室)の長さを調整するようになっています。

TANK007 TK-737 / Body

全身にローレット処理が施されていますが、エッジが立っていないので見た目より滑らかな感触です。
塗装がHA-3 という事らしいのですが、エクステンションとリアキャップはHA-3の様な…そうでない様な…。

ネジ山の処理は決して良いとは言えませんが…こんなモンでしょう。

最初、電池室内部に旋盤加工時に使用したオイルが残っていて、自分のTK-737はボディ(電池室)パーツのみに分解できず洗浄も出来ないので、仕方無く、何度もティッシュでオイルを拭き取らないと使えない状態でした。(ーー;)

ヘッド/LED

TANK007 TK-737 / フォーカス調整.1

LED LENSERと同様にフォーカス調整機能を備えています。

フォーカス調整幅は約10mmで、単純に前後にスライドするのでは無く、ヘッドをネジの様に回転させて調整するスクリュー・タイプです。
ワンアクションでワイド/スポットの切替が行えないので、LED LENSERの前後にスライドするフォーカス方法が好きな方は面倒と感じるかもしれません。機構上、多少のヘッドのガタつきが有りますが、手持ちのLED LENSER P14 と比べて大差無いです。

TANK007 TK-737 / Scale
TANK007 TK-737 / lens
TANK007 TK-737 / Logo

レンズはガラス樹脂製で、樹脂製のレンズとは比べ物にならないほどとしてはクリアです。

ヘッド廻りにはメーカーロゴ、型番、シリアルNo.がプリントされ、目盛り(彫込みでは無い)やガラスレンズがカメラの望遠レンズを連想させます。(目盛りに何か機能(意味)が在るかと云えば、全く無いと思います)

TANK007 TK-737 / wide

LED LENSER P14 のワイド照射は、照射面に幾重も光の輪が発生しましたが、TK-737はP14と比較すると均一で綺麗な照射面です。P14と比べると照射範囲がやや狭いですが、ヘッド径の差を考えればかなりの照射面積だと思います。

最外周にダークリングが発生しますが、TK-737のレンズは凸部が大きくせり出した魚眼レンズに近い構造なので、艶消しブラックのベゼルに拡散した光が反射し、ダークリングが出ているのだと思います。できればベゼル部分を鏡面シルバーにする等の改良が欲しいところです。

TANK007 TK-737 / spot

スポット光はLEDの形がハッキリと確認できる程に集光され、LEDダイ上の配線部分まで再現(?)されます。なので、P14よりルーメン値が高い事もあって“飛び”が良く、特に霧や雨天時には、正にビーム・サーベルの如しです。(ジャベリンにはなりませんw)

TANK007 TK-737 / LED.1
TANK007 TK-737 / LED.1

商品説明によれば、LEDは Cree XR-E Q5 CW となっています。

意外にもフリッカーが発生せず、デジカメ撮影でもフリッカーは確認出来ませんでした。

リア/スイッチ

TANK007 TK-737 / switch

スイッチはリバース式で、スイッチ廻りのクラウンも操作の邪魔にならず操作し易い方だと思います。

TANK007 TK-737 / joint

リアのジョイント部分は、ローレット部分が合わなくても継ぎ目が目立たない様、フラットな緩衝帯(?)が有りますが、エクステンションの部分は継ぎ目が目立ちます。

TANK007 TK-737 / tail stand

リングを付けたままでもテールスタンドが可能な様にストラップ孔が2つ開けられていますが、【長孔】では無く【丸孔】が2つなので、穴ピッチに合うリングでないと意味が有りません。(^^;

TANK007 TK-737 / スプリング
TANK007 TK-737 / スイッチ基板

リアのスプリングが強く、18650使用時には電池の【-極】側にキズが付く程です。単4電池×3(3AAA)使用時の付属の電池ケースに合わせてあるのでしょうか…。

計測

■Hi

TANK007 TK-737 / 電流計測:Hi

■Med

TANK007 TK-737 / 電流計測:Med.

■Low

TANK007 TK-737 / 電流計測:Low

※計測値は18650使用時/電池電圧:4.03V

TANK007 TK-737 / 電池電圧

上記の他にストロボとSOSモードがあり、計5-mode となっています。

まとめ

別にLED LENSER が嫌いになったワケではないのですが、他のフラッシュライトを触っているウチに、LED LENSERに対する興味が薄れてしまったのは事実です…。

特に海外通販を利用するようになってからは、LED LENSERより高性能、高品質、低価格の製品が山ほど存在し、LED LENSER自体も国内より遥かに安価で販売されている現実を知ってしまうと、言葉は悪いのですが“ボッタクられてる感”が増大し、購買意欲が失せてしまいました。(中華通販での売価が日本の半額近い…仕切価格は一体幾らなんだろうw)

いくら安くても簡単に壊れたり、それなりの低品質ならば、ただの『安物買いの銭失い』ですが、なんだか妙な魅力を中華ライトに感じるんです。

このTANK007 TK-737 も、3回使っただけで壊れてしまいましたが、ナゼか腹が立たない…かと言って、お粗末過ぎて笑えるでも無い…不思議です。

3回で壊れるライトを『コスパが高い』とは言いませんが、LED LENSER P5R や M7R と比べたら…。

しかし、何らかの重大な場面で使用不能に陥ると、命に関わって来る可能性もあるので、マイナーな中華ライトは使用現場、状況を考えて使用しないとダメですな…。
 
 
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DDマグネット

またDD缶バッジのオマケ…だと思っていましたが、実は缶バッジではなく、裏にマグネットが付いたクリップでした(^^;
 
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LED焼損

自分のTK-737のLEDが逝った原因は一つだけ。

過電流によるLEDの焼損”です。

先の計測値の画像は、在りし日のTK-737の各モードに於ける、18650使用時のテール電流を計測したものです。

Cree社のデータシートによれば【最大電流:1000mA】と明記され、1000mA時の順電圧(Vf:電圧降下)が3.7Vとなっていますが、Hiモードの計測結果では1265mA(1.265A)もの電流が流れています。(テールでこれだけ流れているならフロントではもっと…)

データシートの最大電流は多少のマージンを見ているとは思いますが、『最大許容電流を超えたらアウト』ぐらいな事は、自分みたいな素人でも判ります。しかも夏場の気温の高い時期に常時LEDに過電流を流すなどは愚行の極みで…気温が25℃を超えたら、LEDの定格以下で常時ドライブするぐらいの慎重さが必要かも…。

まさか自分のTK-737は『LEDの個体差による耐性』を当てにした、ロシアン・ルーレット的な個体とか…( ̄□ ̄;
(ナイナイw…いや、もしかしたら中華ライトではソレがデフォなのかも…)

海外動画ではベゼル部分も簡単に取り外せて『どや?ガラスレンズやでwww』(意訳)とコメントが入っていたり、完全にヘッド部分を分解した画像が有ったりするのですが、自分の個体はガッチリ接着されているのか、どうにもこうにもベゼルが取り外せません。簡単に主要部分にアクセス(MODも含めて)できると、理不尽なクレームの発生やら、新バージョン品の販売やらに影響がでるからでしょうねぇ…(゚ー゚*)。oO

なので印刷されたロゴや塗装、PCBに影響が出る覚悟で強力な溶剤にでも漬け込んで置かないと、ベゼル部分が外せず修理も出来ない状態です…(ーー;)
(MODするなら XP-G か XM-L に限られますがw)

教訓:今後は商品到着後、最初にテール電流計測し、ムチャな仕様で無い事を充分に確認してから常用する事を誓います!(`・ω・´) キリッ

カテゴリー: LED LENSER, TANK007, フラッシュライト, 海外通販 タグ: , , , , , , , パーマリンク

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