最初にメーカー名を見た時は、厨二病をこじらせたかと思いましたよ…
それか、よほどのジェームス・ボンドのファンなんだろうなと…(ーー;)
Fenix LD25 も XP-G(コチラはR4)ですが、XP-G の強めなスポット光は嫌いじゃないですし、LD25よりコンパクトでランタイムの長い XP-G が欲しいなぁ…と、ずっと思っていました。
メーカーサイトの仕様を見る限りは、価格の割に悪くなさそうだったのでFocalpriceでつい…・゚・(つД`)・゚・
戦車の絵が描いてある箱に入って来ましたが、箱は既に…まぁ、あまり気になりませんけど。
スペアのOリングが2本と赤い予備のスイッチキャップ、ハンドストラップが付属してきました。
サイズ
Neutron 1A より全長がやや長いのですが太さは殆ど変わりません。
後半の電池関連画像を見てもらえれば判りますが、ボディがペラペラです。(笑)
単三より太い電池に対応するには内径を拡げる必要があり、外径が同じならボディの肉厚が薄くなるのは当然ですね…。ボディの薄さは軽量化に繋がりますが、安っぽく感じてしまうのは間違い無いです。
全体の形状は Fenix の PD30 辺りを参考にしたみたいですね…(^^;
ボディ
ヘッド、ボディ、リアの3ピース構成です。
ボディの型番・ロゴ印刷が超安っぽいです。(笑)
滑り止めはピッチの大きな長方形なグリッドで溝は浅めです。
一般的な菱形のローレット処理と、どちらが良いかは判りませんが、好みが分かれるかも…。
仕上げはHA-3という事ですが、確かに外側全体の質感は良いと思います。
高級感を演出する為かシリアルNo.が振られています。
フライス加工の切削痕が残っている辺りは価格なりの出来です。
ヘッド
一応、ジョイント部分のネジは角ネジになっています。
ただ、加工精度が低い所為か撮影後ヘッド取付時に簡単に斜めに入ってしまいボディとヘッドが噛んでしまいました。
外すのに2時間程度かかりましたが、外した後でヘッド側のネジ山を見たら一部が潰れていました。
ヘッド側雌ネジ部分の材質は同じアルミでも柔らかい素材を使っている様です。
電動ルーターや100均ヤスリ、デザインナイフを使って補修しましたが…これだと角ネジの意味があまりナイ気が…(ーー;)
基板部分は綺麗に処理されていると思いますが、ヘッド部分はLD25と同じくユニット化されていて簡単には分解できそうにないです。
ヘッドが簡単に分解できないのにガラスフィルターの内側にはゴミが付着し、OPリフの一部も汚れています。
直接照射に影響が出る程ではありませんが、あまり気持ちの良いものでは有りませんね…。
LEDは Cree XP-G R5だと思いますが、在庫のR4搭載品をR5として、ゴニョゴニョ…。
それなりに発熱が有り、ボディが薄いので熱が伝わり易く夏場のHiでの連続点灯はチョット気が引けます。
リア/スイッチ
スイッチはリバースクリック式。
押しづらくは無く、クリックの感触も悪く無いです。
スイッチ基板に TANK007 の文字が入っています。
リアキャップのネジも角ネジですが、コチラは塗装してある為か比較的スムーズに廻す事ができます。
ただ、キャップを最後まで閉めてもボディとの間に1.5mm程度のスキ間が出来てしまいます。
こういうスキ間部分には細かいゴミや砂が溜まりやすく、防水性能にも影響を及ぼす可能性が有るのでキッチリ閉まってくれた方が安心なのですが・・・ボディ側のテールエンド部分(ネジ部分)をスキ間分だけ削れば解消できそうですがヤメときます。
リングを付けたままでもテール側を下にしてライトを立てる事ができます。
電池
3V ~ 9V までの電圧に対応しているので CR123A×2 と 16340×2 または 18650×1 のLi-ion充電池が使えます。
このライトで自分が一番気に入った部分は対応電池の多さです。
安価な中華ライトは “18650*1/MAX:4.2V”とかが多いのですが、CR123Aも使えてそれなりに明るそうだったので遠征時のメインとしてLD25の代わりに使えるかなと期待し・・・。
照射
Hi → Med → Low → Strobe → SOS の 5-modeです。
Cool White の R5なので光色は白く、Fenix LD25 R4 (Newtral White) と比較すると、その白さ(色温度の高さ)がよく判ります。
OPリフの所為か、ミラーリフのLD25と比べるとTK18はスポット光の輪郭部分がやや拡散気味になります。
ただ、その差は僅かで殆ど両者の配光に違いがありません。(照射範囲はLD25の方が広い)
MedとLowでフリッカーが発生するのをデジカメで確認。やや発生周期が短いのが残念です。
メーカーサイトにはHiで260LMとありますが、『実際はどうよ?』って事でテール電流を計測。
使用電池 | 電池電圧(V) | テール電圧 (V) | Hi (mA) | Med (mA) | Low (mA) |
---|---|---|---|---|---|
UF 18650*1 |
4.05
|
3.27
|
1051
|
256
|
28
|
SF 16340*2 |
4.03
|
7.11
|
718
|
196
|
31
|
SF CR123A*2 |
2.76
|
4.62
|
132
|
53
|
13
|
※複数セルの電池電圧は平均値
天井照射業務の所為で CR123Aの電圧が少々(※かなりw)下がっているのでCR123Aは参考程度に…(^^;
Hiモードの場合、18650*1で約3.5W、16340*2で約5.1Wなので結構差があります。
実際、16340*2 のHiモードでは点灯開始2分程でかなり発熱し、ちょっとヤバイかも…と感じる程です。
LED: Cree XP-G R5 with lifespan of 100,000 hours
Output Levels: Five modes (High-Med-Low-Strobe-SOS)
Chip characteristics: Constant current circuit chip which maintains constant brightness, intelligent memory
Max Brightness: 260 lumens
Throw Beam: 200 m
Power Source: 2*CR123 Li-ion batteries or 2*16430 Li-ion batteries or 1*18650 Li-ion batteries
Input Voltage: 3.0V-9.0V
Burn Time: High light- 3.0 hours; low light-97 hours
Material: Made of durable aircraft-grade aluminum T6061
Treatment: Premium Type III hard-anodized anti-abrasive finish
Exterior Color:Black
Reflector: Vacuum coated aluminum optical reflector
Lens: Tempering optical lens
Switch: End click switch
Construction: Waterproof to IPX8 standard
Impact Resistant: Anti-drop height of 1.5 meters
Size: 11.9cm (length)* 2.3 cm (body diameter)
Weight: 56.7 g (excluding batteries)
Accessories: Lanyard, O-ring ,Silicone cap
まとめ
Medでそこそこ明るく、ランタイムも伸びそうなので、当初の購入目的は一応達成したのですが、フリッカーが出るのが残念です。
軽いのですが、遠征時にメインとして携行出来るかどうかも微妙です。
CR123A*2 を使うとしても、サブ(Neutron 1A)のサブとして持って行くのもチョットなぁ…
基本的に工業製品の価格と性能(品質)は比例すると判っていながら、つい期待してしまう自分が悲しいです…(;´Д`)ウウッ
HA-3や角ネジな処はGoodだけど、ボディの薄さや細部の仕上げ、加工精度、ヘッド内部の汚れはBad…。
TANK007 TK18 はメジャーな製品とマイナーな製品、その差が何処に有るのかが具体的に判るライトだと思います。
メチャクチャ悪くは無いが、良くもないナぁ…というのが正直なところで、メーカーサイト内のLEDの記述も R4 なのか R5 なのかが判断出来ず、メーカーや製品に対する信頼性の差が、そのままメジャーかマイナーかの差になって表れるのかなと…。
価格を上げれば高品質・高性能な製品をリリース出来るとは思いますが、コアなライトマニアが評価するのは品質の部分だけでは無い気がします…。(ライトに限った事ではナイですが…)