![のせる君3号機 & のせる君スーパー 製作記録 のせる君3号機 & のせる君スーパー 製作記録](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/01.webp)
照タイム撮影時にフラッシュライトを載せるマウントブラケットを数ヶ月前に製作したのですが、今回はその製作記です。
1号機はTN36を載っける時に造ったモノで、2号機はその1号機を改造した物になります。(現在は室内での配光撮影で活用)
今回は、新たに全長:100mmの“3号機”と全長:200mmの“スーパー”の二つを製作しました。
当初は一緒に写っている 50×150mm のチーズプレートを使う予定でしたが、スリットや穴位置などの寸法に無理が有り、思ったよりも捻れ方向の剛性が不足していたので使用を見送りました。
材料
1号機のベースプレートはアルミの FB:50×3mm を使いましたが、今回は重量級のフラッシュライトを載せても大丈夫なように、ベースプレートは FB:75×6mm、補助プレートは FB:40×4mmを用意しました。
![のせる君3号機 & のせる君スーパー / アルミフラットバー L=300mm のせる君3号機 & のせる君スーパー / アルミフラットバー L=300mm](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/02.webp)
![のせる君3号機 & のせる君スーパー / アルミフラットバー L=300mm のせる君3号機 & のせる君スーパー / アルミフラットバー L=300mm](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/03.webp)
ちなみにホムセンで販売されていない材料は、メール便も指定できる(※寸法制限アリ)楽天内の【秘密基地】というショップから購入しています。
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フラットバーの他にも各種材料を取り扱っているので助かっています。
長さ300mmのバー材を購入し、L=100mm と L=200mm の二つにカット。
後はM4のビス穴と、三脚マウントのネジアダプター用に W1/4、W3/8のタップ穴、ベルクロを通す長孔を加工するだけ。
![のせる君3号機 のせる君3号機](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/04.webp)
![のせる君スーパー のせる君スーパー](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/05.webp)
![のせる君スーパー のせる君スーパー](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/06.webp)
W1/4、W3/8のタップ穴の位置は、ライトを水平にした時の重心位置が中央より少しヘッド側にある場合が多いので、そのバランスを考慮してこの位置にしました。(機種によって多少の調整がきるように複数個のネジ穴を開けています)
![のせる君3号機 / 重量 のせる君3号機 / 重量](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/07.webp)
![のせる君スーパー / 重量 のせる君スーパー / 重量](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/08.webp)
3号機もスーパーも、当初は W1/4 と W3/8 のネジアダプターを介して三脚にマウントするように考えていましたが…
![のせる君スーパー / クイックリリース のせる君スーパー / クイックリリース](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/09.webp)
![のせる君スーパー / クイックリリース のせる君スーパー / クイックリリース](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/10.webp)
スーパーの本体重量が想定よりも重くなってしまったので、荷重を受ける面積が少しでも広い方が有利と考えて、スーパーの方はネジアダプターを介さず、直に三脚のクイックリリースを取付られるようにしました。
3号機もネジアダプターを使わずにクイックリリースを取り付けられるように、W1/4のネジ穴加工を施しましたが、ベースプレートとクイックリリースの間にある程度の空間が無いと、ライトを固定するベルト(ベルクロ)とクイックリリースが干渉してしまうので使う機会は無いかも…。
クイックリリース取付部に厚さ10mmくらいのFBを追加して空間を確保する事も考えましたが、重量と材料コストが増加するので今回は断念。
![のせる君スーパー / ベルト通し のせる君スーパー / ベルト通し](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/11.webp)
![のせる君スーパー / ベルト通し のせる君スーパー / ベルト通し](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/12.webp)
![のせる君スーパー / ベルト通し のせる君スーパー / ベルト通し](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/13.webp)
・・・で、3号機はネジアダプターを使用し、スーパーの方は直接マウントしつつ、FB:15×3mm を上面に追加、M4ビスで固定するついでにナットを間に噛ませてベルトを通す空間を確保するようにしました。(M4ビスの先端には袋ナットを取付)
仕上げ
![のせる君3号機 / 下地処理 のせる君3号機 / 下地処理](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/14.webp)
![のせる君スーパー / 下地処理 のせる君スーパー / 下地処理](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/15.webp)
![面取り処理 面取り処理](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/16.webp)
やや大きめに面取り加工して、塗装が馴染むように表面を目の細かいサンドペーパーで下地を作りました。
![ミッチャクロン ミッチャクロン](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/17.webp)
![ツヤ消し黒スプレー ツヤ消し黒スプレー](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/18.webp)
![面取り処理 面取り処理](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/19.webp)
あまり効果が無いのは判っていますが、一応、下地プライマー(ミッチャクロン)を塗ってからツヤ消し黒スプレーで塗装。
レール
このマウンターのキモと云うか、我ながらナイスアイデアと自画自賛しているのが(笑)矢弦チックなV字レールの部分です。
金属加工の際に使用する矢弦台(V字ブロック)からヒントを得たのですが、レールをV字にする事でグリップ径のサイズに関係無くライトをセット、安定させる事ができて照射方向のズレも抑えられます。
![発泡面木 発泡面木](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/20.webp)
今回、V字レールの部分には従来の三角木材(100均の三角棒)ではなく、ホムセンで販売されている発泡面木(25mm)を使用しました。※25mmは長辺の寸法
![発泡面木 発泡面木](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/21.webp)
![発泡面木 発泡面木](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/22.webp)
材質は樹脂で堅めのバルサ材…という感じです。(杉材と同程度の硬さかな?)
本来はコンクリートの型枠などで使用する建築材料ですが、6尺(≒1820mm)で約100円と格安。加工(切断)が容易で木材のように小口や表面が荒れないのでオススメ。(カッターナイフやノコギリで加工可能)
今回必要なのは延べ60cm程度ですが、余った面木は水平照射画像を撮影する時の転がり防止とかに利用しています。
![発泡面木+マスキング 発泡面木+マスキング](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/23.webp)
![発泡面木+マスキング 発泡面木+マスキング](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/24.webp)
![V字レール V字レール](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/25.webp)
![V字レール V字レール](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/26.webp)
100mmを2本、200mmを2本切り出して補助プレートに接着しますが、素材が樹脂ゆえに破損する事も考えられます。後から面木部分のみを取り替える際、プレートに接着剤が残らないよう面木取付側のみにマスキングテープを貼付けてから接着しました。
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/27.webp)
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/28.webp)
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/29.webp)
面木を接着した補助プレートとベースプレートをM4のビスで固定したらマウント本体は完成です。
ベルト通しの FB:15×3mm はホムセンで購入した物ですが、アルマイト処理されているので塗装はしませんでした。
ベルト
![固定ベルト 固定ベルト](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/30.webp)
ベルトは幅広の方が安定すると考えて幅:30mmのベルクロテープを使用。
![固定ベルト 固定ベルト](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/31.webp)
![固定ベルト 固定ベルト](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/32.webp)
![固定ベルト 固定ベルト](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/33.webp)
![固定ベルト 固定ベルト](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/34.webp)
ベルクロのループ面を長さ40cmでカットして、端部に角カン、先端部と根元にフック面のテープを縫い付けます。
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/35.webp)
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/36.webp)
![ライトマウント ライトマウント](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/37.webp)
ベルクロ1本につき部分的に2箇所のフック部を配置する事で、グリップ径が50mm以上の太いライトも25mm程度の細いライトにも対応できます。
ネジアダプター
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/38.webp)
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/39.webp)
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/40.webp)
製作したライトマウントを三脚のクイックリリースに載せる為のネジアダプターはアリさんから調達しました。
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/41.webp)
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/42.webp)
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/43.webp)
素材は金色の方が真鍮で黒色の方がアルミ製ですが、雄ネジがW3/8”で雌ネジがW1/4”なのは共通です。(ベースプレート側にW3/8”のタップを切ったのはこの為)
![ネジアダプター ネジアダプター](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/44.webp)
念の為、2種類のネジアダプターを購入しましたが、接地面積が大きい方が安定するので外径:28mmの方を3号機に使用。“のせる君スーパー” の方はクイックリリースを直に取付られるようにしたのでφ16mmのネジアダプターはストック部品となりました。
※ベルトが直接触れるエッジ部分は下地プライマーを施しても簡単に塗装が剥げます…(´Д` )
まとめ
![のせる君3号機 のせる君3号機](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/45.webp)
![のせる君スーパー のせる君スーパー](../img/flashlight/flashlight_acc/light_mount/46.webp)
既に“3号機”も“スーパー”も照タイム撮影にて使用していますが、どちらも重量が増えた為か、それとも強度が増したお陰なのか、以前のモノ(2号機)よりも安定しています。
1回の撮影で多い時には十数本のライトの全モードを撮影する事もあるのですが、グリップ径や形状そのものが異なる場合にはバイク用のブラケットなどでは対応できません。
そんなこんなで色々と試しながらこのスタイルに落ち着いたのですが、撮影本数が多くなっても “のせる君” を使う事でテンポ良く撮影できるようになりました。
ベルクロなんかで重量級のライトが固定出来るのか?・・・と、思われるかもしれませんが、しっかりと固定すればヘッドを下に傾けてもライトがズリ落ちる事はありません。
ちなみに製作費は材料費とカメラ用のネジアダプターで2500円ほど必要でしたが、重量級のライトをおっかなびっくり載せる必要がなくなりましたし、屋外にてフラッシュライトを簡易照明として使う場合にも利用できるので良しとしましょう(笑)