またまたBLFがやってくれました♪
とにかく【飛び】に拘ってBLF community で企画、LUMINTOP社によって製品化されたのが今回ご紹介する Lumintop BLF GT になります。
製品HP
・LUMINTOP Flashlight HP
・Lumintop BLF GT – lumintop.com
・Lumintop BLF GT – AliExpress.com (LUMINTOP Official Store)
・LUMINTOP BLF-GT – amazon.co.jp
・LUMINTOP JAPAN メーカー直営店 – amazon.co.jp
月に住むウサギさんに届け!(゚∀゚)…と言わんばかりの遠射性能(なんと2,000m以上!)を持つ GT ですが、先ずは照タイム画像からご覧いただき、実際の飛び具合を確認していただきたいと思います。
サイズ比較画像では製品サイズが上手く伝わらないかもしれませんが、とにかくデカいです。
特にヘッド(リフレクター)のサイズが尋常ではなく、ヘッド外径はφ135mmもあります。それに加えてリフもかなり深いので、XHP35-Hiがバッキバッキに集光され最高輝度値は1M cd(メガ=ミリオン)、100万カンデラ以上に達しています。
仕様
比較に使用したのはTOP画像の製品ですが、現在所有しているライトの中でも飛び系に属すると思われるリフレクター仕様の製品を選んで撮影してみました。
各々の主な仕様は下記になります。(※すべてカタログ値)
MK41 | U22 | U21 | SR52-UT | TN30 | BLF GT | |
---|---|---|---|---|---|---|
LED | XHP35-Hi | XHP35-Hi | XHP35-Hi | XP-L Hi | 3xXM-L2 | XHP35-Hi |
光色 | NW | NW | CW | CW | CW | NW |
電池 | 4×14500 4xAA |
1×21700 | 1×18650 | 3×18650 | 4×18650 | 4×18650 8×18650 |
最大光束値 (Lm) | *2,000 | *1,500 | 1300 | 1100 | 3338 | >2,000 |
最大輝度 (cd) | *67,500 | *62,000 | 124,000 | 160,000 | 42,000 | >1,000,000 |
最大照射距離 (m) | *520 | *509 | 700 | 800 | 440 | >2,000 |
ヘッド径 (mm) | 44 | 51 | 59 | 63 | 64.5 | 135 |
本体重量 (g) | 191 | 183 | 290 | 405 | 466 | 1800 |
※MANKER MK41/U22はCW版の数値でNW版は20%程度減衰します。
今回、BLF GTのビームショットを撮影するにあたり、ちょっと遠征して約380mと約780mレンジでの照タイム画像を撮影してきました。(ゴメンナサイ…2km先まで見通せるポイントまで総重量約15kgの機材を担いで移動する根性がありませんでした)
多分、いつもの70mレンジでも充分違いが判るとは思いますが、飛びに特化されたフラッシュライトの用途や面白さ、楽しさが伝われば幸いです。
それでは、 Let’s show time! (゚∀゚)
距離:380m
白昼/軸線(堤防まで380m)
※各ポイントまでの距離は現場にてレーザー距離計で実測しましたがGoogle MAP の距離計測精度も凄いですね…
Lumintop BLF GT
Lumintop BLF GT – All mode @380m
MANKER MK41 (NW) / 14500
MANKER U21 (CW)
MANKER U22 (NW)
OLIGHT SR52-UT (CW)
THRUNITE TN30 (CW)
MAX比較:@380m
距離:780m
Lumintop BLF GT
Lumintop BLF GT – All mode @780m
距離:70m
Lumintop BLF GT
Lumintop BLF GT – All mode @70m
Lumintop SD75
MANKER MK41 (NW) / 14500
MANKER U21 (CW)
MANKER U22 (NW)
OLIGHT SR52-UT (CW)
THRUNITE TN30 (CW)
MAX比較:@70m
まとめ
もう、ね・・・とにかく飛びます。(この一言に尽きます♪)
380mレンジでは、中央付近の310m地点に反射鏡があり、今回試したどのライトも310mまでは確実に光が届いている事が確認できます。
BLF GT 以外も肉眼では軸線正面:320m地点のガードレールの存在が確認できるので、夜間でも双眼鏡があれば対象の視認は可能だと思います。
ただ、『照らせているか?』という視点で見ると、BLF GT 以外はちょっと厳しいかな・・・という感じです。
780mレンジは、時間が無くて BLF GT 以外の機種を試さなかったのですが、良く見ると BLF GT の50%出力でも建物に光が届いているので、U21やSR52-UTでもイケたかもしれません。(SR52-UTは、10WクラスのXP-L Hiでありながら健闘してますね)
いつもの70mレンジに至っては、多くを語る必要が無いかと思います。
約70m先で中心光部分が白飛び寸前になるのは BLF GT が始めてですし、地面の反射光にてBLF GT の中心光の焦点距離(焦点位置)が非常に長いことが確認できると思います。(カメラの望遠レンズと同じ理屈です)
ただ、残念というか、私の失態というか…XHP70を搭載した Lumintop SD75 のビームショットを一緒に撮影し忘れていました…orz
SD75の方が最高ルーメン値は高いのですが、飛距離に大きく関係するのはルーメン値よりもカンデラ値であり、ソレをSD75とBLF GTとの比較で伝えられたのですが…。SD75の画像は、梅雨が明けて天候が落ち着いたら必ず撮りにいきます!(`・ω・´) キリッ
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本体レビューにて改めて詳しく解説しますが、BLF GT には【無段階光量調整モード】と【モード・セット】の2つのモード変更方法が用意され、どちらを使うかユーザーが選択できるようになっています。
今回の照タイムは、後者のモード・セット(MODE-SET)の中でも、デフォルトである4段階(Moonlightも含めると5段階)で撮影を行いました。
モード・セットは、一般的な多モード搭載ライトと同様に Low – Med – Hi…の各モードに於いて、予め設定された出力にて点灯・切替が可能なモードですが、ユーザーにて1~6段階の設定が可能となっています。(要するに BLF GT をシングルモードのライトとしても使えるし、6モードにも出来るという事です)
BLF GT のサイズなら飛んで当たり前…って、意地悪な見方もできるとは思いますが、この仕様のライトが市販されたことにdoormanは感動しています。
実際に製品化して市場に送り出すには、技術面やコストなどなど、数々のハードルを乗り越えなければならなかったと思いますが、そうした背景も想像しつつ市販された事に一人のライトファンとして素直に、そして非常に嬉しく思います。
18650×4本だと装備重量が約2kg、18650×8本使用時は約2.2kgの超重量級のライトなので用途や使用場面は限られて来そうですが、サーチ&レスキュー用途に於いては(出番が無いのが理想ですが…)、その時には威力を発揮するのは間違いありません。(そうした用途を想定して光色がNWなのかも?)
次回は、Lumintop BLF GT の本体仕様のレビューをお届けする予定です。
《追記》
本日6/18、午前7時58分ごろ、大阪府北部で震度6弱の地震が発生しました。
被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。
このタイミングでサーチ&レスキューに特化したとも言える BLF GT の記事を公開することが果たして適切なのか…?逡巡し自分の中にも葛藤がありましたが、予定通り本日公開する事にいたしました。
災害時や事故発生時に於いてBLF GTのような製品の出番が無い事が理想であり、飛び具合を比較するだけに使用するのが一番なのですが、フラッシュライトに興味が無い方にもこうした特殊なライトが存在、市販されている事を知っていただければと思います。
今後、大きな余震が発生することが懸念され、それが夜間に発生することも充分有り得ますので、懐中電灯などの照明を身近に置いて備えてください。