Bluetooth 4.1対応イヤフォンの Kingyou BT-001S の前モデルは、型番に【S】の無い BT-001 なのですがBT-001の音質や使い勝手、装着感が自分好みで屋外での使用頻度が割と高いイヤフォンになっています。
今回 amazon の deyi製作所さんから、『Bluetooth 4.1に対応した Kingyou BT001 の新バージョンが出たので使ってみてください♪』 とお話を戴きました。
音質に対して特別な強い拘りがあるワケではないのですが、同じ音楽を聴くならば良い音で聴きたい…という人並みの欲求は持っていますし、新型になってどれぐらい使い勝手や音が変わったのか?・・・非常に興味が沸いたので二つ返事でお受けしました。
過去記事を振り返ってみると音響機器関連の記事が一本も無いのですが、 Kingyou BT-001S のレビューをお届けしたいと思います。
■製品リンク
・Kingyou BT-001S / Bluetooth 4.1 Wireless-earphone – amazon.co.jp
製品内容やハード関連の概要は動画にまとめてみました。
Kingyou BT-001S / Bluetooth 4.1 Wireless-earphone – YouTube
外箱は新旧とも全く同じで型番の印刷も001のままになっています。(※もちろん中身は正真正銘、新型の001Sです)
新旧の見分けが簡単に付くように、今回は【Black】をお願いしましたが、イヤフォン部分の形状や内蔵マグネット、コントロール部分のサイズ・形状が同じで、パッと見は新旧を判別するのが難しいかもしれません。
動画内でも述べているように、BT-001からBT-001Sからハード的に明らかに変わったと判るのはケーブル部分で、外観で両者を見分けるとしたらケーブルがポイントになります。
新旧共に同じ【きしめんタイプ】の平打ちケーブルですが、BT-001は薄くて全体的に柔らかく、ケーブルの断面は平たい長方形そのものになります。対して新しいBT-001Sの方は、ケーブル断面が正方形に近くなっていてケーブルのコシが少し強くなっています。
人によっては旧タイプのケーブルの方が好みだったりすると思いますが、新型の方が汗をかいた肌に纏わり付くことを防ぐように改良されています。
001も001Sもワイヤレスのメリットを活かしつつ、ランニングなどのスポーツをしながら音楽を楽しむようにデザインされているのですが、新ケーブルは、より製品コンセプトに沿った仕様になったと言えます。
あと便利になったのは充電時のインジケーターで、旧001は充電が完了してもインジケーターが点灯したままで、完了したかどうかは充電時間でユーザーが個々に判断する必要がありましたが、新型は充電完了時にはインジケーターが消灯するようになりました。
ワイヤレスイヤフォンという製品であるが故にヘッドフォンタイプに比べて体積(容積)に制限があり、自ずと電池のサイズ(容量)も限られてきます。電池容量の関係で充電の頻度も高くなるのですが、【満充電時に消灯】の仕様により使い勝手が良くなりました。
再生時の音質を除いた部分で動作的に変わったのは、音声ガイダンスの音量で旧001は音声ガンダンスの音量がかなり大きく、イヤフォンを嵌めたままペアリング操作をするのが苦痛に感じる程の大音量でした。その点も001Sは音量がかなり抑えられ、耳に嵌めたままでも違和感なく操作できるようになりました。
音声ガイダンスの種類は増減が無いと思います。
・Power-ON
・Power-OFF
・Pairing
・Connected
・Disconnected
・Successful
・incompleate
・Low battery, please charge
などなど、現在どんな状態なのかが簡単に把握できるようにメッセージが工夫されています。
BT-001SのBluetooth接続時の安定性については、送信・受信機同士の相性というか、機器によっては上手くペアリング出来たり失敗したりする事があるみたいで、自分の環境ではCSR社製チップを搭載した廉価なBluetoothアダプタではイマイチ動作が安定しませんでした。
具体的な症状は、Bluetooth接続は維持されているハズなのに突然音が聞こえなくなるというもので、他のBluetooth機器や非CSRのBluetoothアダプタでは安定しているのに、CSRのアダプタだけが不安定でした。(CSRハーモニーって評判悪いですもんね…)
もし同じように 『接続が切れる!』 って方は、アダプタ側に問題があるのかもしれません。
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フラッシュライトが 『照らしてナンボ』 なら、音響機器は、『鳴らしてナンボ』・・・
昔から音楽やラジオを聞きながら仕事をしている所為か、ジャンルに関しては無頓着というか雑食性なので、BT-001Sと各音楽ジャンルとの相性を中心にレポしたいと思います。
しかしながら、イヤフォンを通した音の状態を視覚化するような機器を所有していませんし、正確に文字で聴感覚を伝えるのは不可能なので、独断と偏見成分満載で星を点けてみました。
『オレはそうは感じ無い!(`・ω・´) 』 という意見もあるかと思いますが、イヤフォンという機器はパーソナル・ガジェットの最たる存在のひとつなので、自分が良ければそれでOKということでご容赦下さい・・・(^^;
Classic
Fusion
Pops / Vocal
Rock
アニソン
まぁ、自分の試聴した限りではこんな感じなのですが・・・
え?ジャンルがカオスで伝わらない・・・?(´Д` )
音源はすべてCDもしくはDL購入したものでmp3形式、基本的にVBRで統一していますが、ビットレートに若干の差があります。あくまで各曲での印象なので、同じアルバム内や同じアーティストでも曲が違えば印象もまた変わってくるかもしれません。
ざっくりとBT-001Sの印象を述べるなら、旧001と比べて低音部分をブーストし、ドンドン、ドコドコ感が増しています。特にエレキベースやシンセベースの音域(周波数)を持ち上げているようで、その成分が多めな曲では他の音が沈んでしまう印象を受けました。
高音域も充分クリア度が増しているのですが、低音域とのバランスの所為か、超高音域の再現性が今一歩な感じです。クラシックの評価が低めなのは、BT-001Sが得意とする低音の要素が少なく、弦楽器などの高音域が多い楽曲なので余計にそう感じたのだと思います。
ぶっちゃけBT-001Sは、完全にシンセ系の音楽に軸足を置いた感じの味付けになっており、スポーツをしながら音楽を聴く事を想定し、ノリの良いシンセ系音楽との相性を重視したのだと思います。個人的にはもう少しドライでライトな音が好みですがノイズ感が少ない音には好感が持てます。
結局は、実際に自分の耳で聴いてみて、音の味付けが 『好きか?嫌いか?』 を判断するしかないのですが、ドンドン、ドコドコ系の音が好みでBluetooth接続で音を楽しむのなら、BT-001Sを選ぶのもアリだと思います。
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最後にオマケ…ってワケではありませんが、BT-001の頃から一緒に使っている、同じKingyouブランドのアームバンドを紹介します。
サイズ的にはスマホがスッポリと入る大きさで、ワイヤレスでなくとも使えるようにイヤフォンコードを通す穴が設けられています。
イヤフォンを簡単にバンドに留めておけるように工夫されているので、耳から外した後で収納に困る事もありません。
地肌に触れる部分はサラリと感触の布地で、もう片面はベルクロになっています。
ゴム系の素材ではないので汗をかいてもタラタラにならず、ベルト幅も広いのでホールド感も上々です。
同じ様なバンドが沢山ありますが、このアームバンドは縫製もしっかりしていて、かなり気に入っています♪