ThruNite MCC-4S / Universal battery charger

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ThruNite MCC-4S / Universal battery charger : review

ThruNite MCC-4 の後継機としてリリースされたのが、今回レビューをお届けする MCC-4S です。

MCC-4 から大きく変わったのは

・LCDに表示される情報量の増加(充電圧・充電流・時間・電池種別)
・ユーザーによる充電流の選択が可能(500/1000mA)
・LiFePO4充電に対応(※手動切替)

の3点ですが、上記以外の目に見えない部分、例えば回路的にも安全性と安定性、耐久性が高められているようです。

今回 amazon ThruNite@Directさんから MCC-4S の実機を提供して頂きましたので、実際の使用感などをレポートしたいと思います。

■製品HP
ThruNite Official HP
ThruNite Charger MCC-4S – THRUNITE.com
ThruNite MCC-4S – amazon.co.jp

■関連記事
Soshine LiFePO4 3.0V RCR123 – roomX.jp
LiFePO4電池の充電 – roomX.jp

パッケージ

ThruNite MCC-4S / pack
ThruNite MCC-4S / pack

外箱はシンプルな白箱。
これにMCC-4S本体、マニュアル(日本語表記アリ)、電源ケーブル2本(AC100V用とDC12V用)が納められています。

サイズ

ThruNite MCC-4S / MCC-4
ThruNite MCC-4S / MCC-4

MCC-4と比較すると僅かに全長が短くなり小型化されています。

ThruNite MCC-4S / 18650
ThruNite MCC-4S / 18650

全長が短くなっても電池レーンの長さは充分に確保され、69mmのプロテクト回路付き18650でも少し余裕があります。

本体

ThruNite MCC-4S

MCC-4より洗練されたデザインになり、LCD周りの赤い縁取りが印象的です。

ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S

【+】接点が縦長になっているので、単四(AAA)や10440の細い電池もきちんと接点が確保されます。
2本の26650と2本の18650が同時に充電できるように左右両端のレーンはレーンの幅が少し広くなっており、隣接するレーンとの間隔もやや広めに確保されています。

ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S

放熱スリットはLCD周りと裏面に設けられていますが、4レーン全てを1A(1000mA)で充電する際はかなり発熱し排熱が追いついていない印象を受けました。1000mA×4での急速充電は確かに魅力ですが、急がない場合は500mAで運用するようにするつもりでいます。

ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S

AC100VとDC12Vのコネクタは本体上部側面に設けられています。

充電

ThruNite MCC-4S

MCC-4S本体と電源を繋ぐと自動で自己診断が3秒間行われます。
ON/OFFスイッチはありませんが30秒間操作がなければスリープ状態になります。
A~Dいずれかのボタンを押すか、電池をセットするとスリープ状態が解除されます。

ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S

MCC-4と充電中の情報量を比較するとMCC-4SのLCDに表示される情報量が増え、充電状態がより判りやすくなっています。

ThruNite MCC-4S

ユニバーサルを謳うだけあって、異なるサイズは勿論ですが異なる種別の混在同時充電も可能です。

電池の極性を逆にセットしたり何らかの不具合がある場合は【Err】が表示されます。
電池を正しくセットしているのに【Err】が表示される場合は、電池側もしくはMCC-4S側に何らかの不具合が起きている可能性が大きいので使用を中止してください

ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S
ThruNite MCC-4S

電池種別(Li-ion、LiFePO4、NiMH/NiCd)は常時表示されています。

・電池電圧 【V】
・電流値 【mA】
・累積充電時間 【Time】
の3項目は順次表示されます。

充電が完了すると【累積充電時間】【電流値】が[0 00]となり電池アイコン目盛りが満充電状態を示します。
※安全装置により累積充電時間が8時間を超えるとMCC-4Sが自動で充電を停止します。

500mA/1000mA充電の切替は切替対象レーンのボタンを押して切り替えます。
※切替時に[500]と[1000]が表示されます。

ThruNite MCC-4S / LiFePO4

LiFePO4充電時には電池をセットする前に電池種別を【LiFePO4】に手動で設定しておきます。
※本体裏面に英語の注意書きがあります

LiFePO4の設定は切替対象レーンのボタンを10秒間長押しすることで切り替えます。

まとめ

充電池の蓄電容量を表示したり給電機能を備えていたりと、ユニバーサル充電器も百花繚乱、いろいろな機種が販売されていて選ぶのに迷ってしまうと思います。

日本国内でも多機能・高性能なLi-ion充電器が手軽に買えるなんて、ほんの数年前には想像もつきませんでしたし良い時代になったとしみじみ思います。
※当時はLi-ion/Ni-MH対応のユニバーサル充電器といえば、i4やi2ぐらいしか選択肢が無かったのです・・・(´Д` )

どんな充電器が良いのかはユーザーの使用環境で変わってくるかと思いますが、何よりも優先するのが安全性であり、信頼できるメーカーや実績のある製品を選ぶ事が最も重要かと思います。

仕様や機能の違いについては、ユーザー各位の優先順位で絞っていけば自ずと道は開ける…かなと。(※大袈裟です)

MCC-4Sに蓄電容量を表示する機能があれば無敵・・・なのかもしれませんが、なぜかどの充電器もその機能が付くと一気に価格が跳ね上がるので難しいところです。

使用年数の経過した充電池は蓄電容量が徐々に下がるので電池の劣化具合を判断するのに使えたり、表記容量と実容量が違うと一喜一憂するのに使えたりと便利ではあるのですが、まあ最初のウチだけかな…って気もします。(実際の処、蓄電容量の測定精度とかはどうなんでしょう?)

個人的にユニバーサル充電器に給電(出力)機能は不要なのですが、有って困るモノでもないし自分が必要ならば給電機能を持つ機種にするのもアリだと思います。

MCC-4S、MCC-2Sで何が一番嬉しかったかと言えば、LiFePO4充電に正式対応した事です♪(*´∇`*)
フラッシュライトでLiFePO4を使われている方は少ないようですが、次に導入する充電器は絶対にLiFePO4対応充電器にすると決めていたので、正に願ったり叶ったりでした。(※悲願成就)

4本同時に1000mAh充電した時の発熱が気になったので、100均で売られている太いアルミの針金で台座を造りMCC-4S全体を浮かせて本体裏面のスリットから少しでも多くの熱が逃げる様に工夫しています。

マニュアルに記載されているリフレッシュ機能については未だに謎ですが、いつか聞いてみようかと思います。

500mA/1000mAに設定しているのに値が一定じゃない、或いは充電流量にバラつきが出るから不具合…と判断するのは早計で、故障じゃないかと悶々とする前に『充電制御 IC』とかのワードで検索し、どのLi-ion充電制御チップのデータシート(仕様書)でも良いので一読してみる事をお薦めします。

例えデータシートの内容が全て理解できなくとも回路に実装されたICが、いかに安全に電池を充電するように考えられているかが分かると思います。(特に電池電圧と充電流値の相関グラフは見ておくと勉強になります)

今回は4本同時充電可能な MCC-4S のレビューをお届けしましたが、2本同時充電タイプの MCC-2S も併売されています。ThruNite TN36-UT のように4本のLi-ion充電池を使う製品を所有していると4本同時充電可能な充電器が重宝するのですが、単セル機種の場合はMCC-2Sでも良いかと思います。(でもMCC-2SよりMCC-4Sの方がお買い得かな…)
 

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ThruNite MCC-4S / Universal battery charger への4件のフィードバック

  1. mytoshi のコメント:

    いつものように良くまとまった記事をありがとうございます。MCC-4を重宝して使用している私にはとても参考になりました。

    私は普段は二本充電のSoshine H2-V2(LiFePO4対応、1.2Vから006P型の8.4Vまで対応)を愛用しています。NiMHに対しては90~95%程度の優しい充電と思われるところが気に入っています。しかし、この充電器は電池状態の判定が比較的厳密な為、少し劣化した電池は充電できません。その時に活躍するのがMCC-4です。判定が甘い(?)ので大抵の充電池を100%充電出来ます。その代わり電池が熱くなりますけど。

    そのMCC-4で充電電流を自在に切替&常時表示出来て、蓄電時間を表示出来るというのは気になる新製品です。裏面に放熱スリットが追加されたことは地道な改善点ですね。蓄電容量を表示するのは計算するだけなので難しくないと思うのですが、多くの人が望むのに何故入れなかったのか不思議です。

    納得出来ないのは「充電が完了すると【累積充電時間】は[0:00]となる」点です。充電する時には必要とした時間を知りたいのですから、充電時間を残しておかないのか理解に苦しみます。
    又、私の好みからすると「8時間を超えるとMCC-4Sが自動で充電を停止」する機能は手動で無効にすることが出来ると良いですね。MCC-4で10000mAhという特別なNicd電池を充電した時はフルになるまで22時間かかりましたから。

    「リフレッシュ機能」について提案:
    レビューを見ているとほとんどの操作は「電池をセットしてから」行うのだと感じました。
    そこで、電池をリフレッシュさせたい時は「ボタンを押しながら」電池をセットすると放電してから充電する機能が働くのではないかと想像しています。

    • doorman のコメント:

      Soshine H2-V2は私の次期購入充電器の最有力候補でした。
      3.7v Li-ion、LiFePO4、Ni-MH対応で006P型充電池など、H2-V2は間口の広さが魅力ですね♪

      言われてみれば充電完了時に累積充電時間が[0:00]にリセットされるのは不便ですし仕様的にも問題ですね。。。
      普段、一度セットしたら充電が終わるまで放置することが多く、充電時間まで表示される充電器を使っていなかったので気付きませんでした。

      多機能充電器で有名な BT-C3100 の価格も$30台半ばまで落ちて来ているので、あともう少し多機能化にMCC-4Sも頑張って欲しかった感がありますね。。。(BT-C3100は故障も多いようですが…)

      10000mAhのNi-cdって・・・一体どんな電池なんですか!?(笑)
      あ、でも2000mAを5本並列にしてフィルムでパッキングされた電池パックとかなら有りますね。
      その形態の電池をMCC-4Sみたいな充電器で充電するには、ダミーセル的なモノを介して電極を繋ぐしかなさそうですが...ぜひ充電方法とかも教えて下さい。

      リフレッシュ機能、ボタンを押しながらLi-ionやNi-MHをセットしてみました!
      その結果、、、普通に【充電】が開始され、順調に電圧が【上昇】しました…orz

      リフレッシュ機能については、来週、国慶節休暇が明けた頃にメーカーさんに質問してみるつもりです。

  2. mytoshi のコメント:

    > 10000mAhのNi-cdって・・・一体どんな電池なんですか!?(笑)

    普通、単セルの容量だとは思わないですよね。直径40mm、長さ90mm、重さ0.35kgという巨大セルです。
    MCC-4を使用した充電にはご想像の通り単三アダプタを改造して作りました。Soshine H2-V2では不良電池と判定されてしまいます。

    10年以上昔に、会社で処分した保安装置から取り出して回収しておきました。GS製で巨大セル8個直列で2.8kg、9.6V、10000mAhです。
    長期間放置してあったので0.5V以下まで下がっていましたが、少ない電流から始めて徐々に増やして充電、放電を繰り返したところ、3回目くらいでフル充電出来ました。放電容量もほぼ10000mAhでした。古いものは余裕が有る設計なので長期間使えるのでしょう。

    これの充電をトライしたのは、NiCdは過充電に強いという情報を得たので部品箱の奥から取り出し、常夜灯兼停電時保安灯作成に使えるようにしました。
    通常時は家庭の100Vコンセント経由で数mAでトリクル充電し、停電になると保安ライト(LED一個を20mAで点灯させる)が点灯。ソーラーガーデンライトの昇圧ICを利用して点灯させます。停電検知はソーラーセルの代わりにつないであるトリクル充電用の出力が来ているかどうかです。ガーデンライトでソーラー電圧が出なくなると自動点灯するのと同じです。常夜灯機能はLEDへ1mA前後流して夜中に眩しくない程度の微弱点灯です。

    • doorman のコメント:

      亀レスですみません…(^^;

      いやぁ、でも10,000mAhのNi-Cdの再生、実に楽しそうです。
      こういう Reuse DIY するのって大好きです♪

      「勿体無い…」 ってのも勿論ありますが、損得勘定を超えた(抜きにした)魅力を感じます。

      +++

      MCC-4S のレビューの中で重大な記述ミスがありました。

      初出では充電完了時に累積時間が [0:00] になると書いていましたが、満充電までに掛かった累積時間は充電が完了してもちゃんと表示されたままになっていました。

      [0 00] になるのは【充電流値】の表示で、これを【充電時間】と間違えておりました。

      お詫びして訂正いたします。

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