今回レビューをお届けする COLEMETER 5-900M は、測量士が仕事で使う本格的なレーザー距離計ではなく、ゴルフや釣り、写真撮影やバードウォッチングなどのアウトドアレジャーで気軽に使えるハンディタイプのレーザー距離計です。
直方体の1万円以下で買えるコンパクトなレーザー距離計は100mぐらいの直線距離測定に対応していますが、この COLEMETER 5-900M は5mから最大で900mまでの直線距離が測定可能です。
実際にはかなり条件が良くないと900mの距離は測定出来ませんが、実際に手持ちで831mまでの値は得られました。(地図上のスケールでは約830mの距離)
今回も amazon SellecTop JP さんから COLEMETER 5-900M の実機を提供して戴いたので、操作方法や使い勝手についてレビューしたいと思います。(遅くなってゴメンなさい...)
仕様
内容物は本体、CR2電池、ストラップ、ポーチ、クリーニングクロス、取扱説明書(日本語記述アリ)となっています。
・対物レンズ口径:25.0mm
・接眼レンズ口径:18.0mm
・瞳孔出口口径:3.8mm
・視度調整範囲:±5度
・視角:7度
・望遠倍率:6倍
・レーザー波長:905nm
・重量:185g
・可動気温:-20~50℃
・サイズ:104*72*41mm
電池はCR123Aより更に小さいCR2(3.0v)規格の電池を使いますが、近所のコンビニでも売っていたので入手性は悪くないと思います。
本体は樹脂製でグリップ部分は滑り止め加工がされたゴム素材が使われています。
前面にはレーザー射出・受信部のレンズが配置され、アイピースの接眼部分はゴム素材でコーティングされています。
CR2電池はアイピース側にセットします。
底部にはストラップホールのみでカメラ穴などはありません。
電源を入れていなくても6倍(マニュアルには8倍の記述)の単眼鏡として機能します。
測定には不可視の赤外線レーザーを用いていますが、危険なので測定中にレンズを覗き込んだり、絶対に人に向けて照射しないように注意して下さい。
【POWER】
電源ボタンは電源のONと測定スタートに使用します。
電源OFFの操作は不要で、なにも操作しないまま約20秒間経過すると自動でOFFとなります。
【MODE】
モード・ボタンは、通常測定と複合測定の切替、メートル(M)/ヤード(Y)の単位の切替に使います。
測定方法
本機は直線距離と複合計測(水平距離・斜辺・高さ)が可能ですが、どちらの測定も2つのボタンを操作するだけです。
いつもの試射場(?)の直線距離(中央立木までの距離)と河川の幅と水面を測定してみました。
これまでは、中央立木までの距離を歩測で約50mとしていましたが、実際に計測すると67mという結果になりました。
測定点から正確に5m後退して再測定したら72mという結果だったので、相対的には信頼できる値だと思います。
夜間でも測定可能ですが、暗闇ではLCDに表示される照準や測定値が読み取れないので対象をライトアップするか、明るい場所にレンズを向けて数値を読み取るなどのアクションが必要となります。
まとめ
測定精度に関してはコンパクトなレーザー距離計の方が遙かに上ですが、目的と状況に合った使い方をするならば本機の誤差±1mという精度にも不満は出ないと思います。
ん?±1mの誤差では正確なショットが必要なゴルフにも使えない・・・とな?(´・ω・`)
そんな正確なショットが打てるならこの距離計は不要でしょう?(笑)
冗談はさておき、測量など精密さが求められる用途には使えませんがレジャー用途では充分な精度かと思います。また、建築施工には使えませんが、概算での積算であれば大体の目安にはなるかと思います。
カメラ用三脚にマウントできる1/4のネジ穴と、測定結果の記録機能があれば最高です。
測定値は20秒程度で消えてしまうので(電源がOFFになる)地図に測定結果を書き込もうとしても時間が足らず上手くいきません。
測定対象と測定結果がSDカードに静止画で記録できれば最高ですが、それではコストも掛かりそうなので、せめて20本程度は測定数値だけでも内蔵メモリーに記録するロガー機能があれば本機の商品価値が更に高まると思います。
それでも目測に頼るしかなかった距離が簡単かつ数値として具体的に『見える』のはかなり便利で、今後はフラッシュライトのビームショットを撮影する時に活用したいと思います。