今までは、普通のカメラを使って特殊な状況で撮影しようとするといきなりハードルが上がって、撮影するにはそれなりに気合い(精神的にも金銭的にも…)が必要でしたが、GoProなどの登場によりそうした状況での撮影も手軽にできる様になりました。
実際にアクションカメラを使ったのは今回が初めてですが、実機を触ってみると・・・
なるほど…確かにコレなら、色々な場所に取り付けられて面白い絵が撮れますし、撮りたくなる衝動にも駆られます。
今回レビューをお届けするアクションカメラは amazon の Meily Shop よりご提供していただきました。
オリジナルのメーカーが何処なのかは知りませんが、本物・偽物・クローン機も含めるとかなりの数の製品が販売されており、どれを選ぶかの判断が難しい状況ではありますが、大体こんな感じですよ…というのが伝われば幸いです。
※アクションカムやスポーツカム、ウェラブルカメラなど、色々な名称で呼ばれていますが、このエントリーでは【アクションカメラ】で統一します。
箱の大きさはB5用紙サイズくらいで、この中にカメラ本体と防水ハウジング、多数のブラケット、充電器、マニュアルなど必要な機材が一式同梱されています。
今回、何かの手違いでEUプラグの充電器が同梱されていましたが、Meilyさんに連絡したらスグに対応して頂けました。
カメラ本体が小型なのは当然ですが、ハウジングにセットしてもこのサイズです。
小型なのは知っていましたが、このサイズで30m防水ってのが実物を見るまで信じられませんでした。
ハウジングの周囲にはパッキンが取り付けられ、留め具によりガッチリとロックされる構造です。
一番水が侵入しやすいと思われる操作ボタン部分は二重構造になっています。
肝心のカメラ本体はシンプルなUIで、4つのボタン(POWER、シャッター、進む/戻る)とポートは micro-USB とHDMI、micro-SDスロット、マイクだけとなっています。
【MODE】ボタンは電源ボタンと兼用になっており、長押しで本体電源のON/OFFを行います。
起動中は【MODE】を押す度に【動画撮影】→【静止画撮影】→【撮影画像表示】→【設定メニュー】という具合にモードが変わります。
【シャッター】ボタンは撮影以外には設定メニューの選択に使います。
メニュー項目は細分化されていて、普通のデジカメ同様に細かな設定が可能になっています。
一応、設定メニューは日本語にも対応しています。
少々不自然な日本語表現も有りますが、普通のデジカメの設定メニューが操作できれば本機の設定も困る事は無いと思います。
撮影可能な動画の解像度は
・1920×1080 – 1080P FHD
・1440×1080 – 1080P
・1280×720 – 720P
・848×480 – WVGA
・640×480 – VGA
の5種類。
静止画は 4032×3024 (JPEG) が解像度の上限となります。
パッケージには動画の記録形式は.mov と記述されていますが、動画はAVI形式で記録されます。
EXIF情報によると静止画の実質解像度は640×480(VGA)のようです。
広角(170°)・単焦点レンズでズーム機能はありません。
静止画にはEXIF情報もちゃんと記録されます。
※EXIFによるとカメラは【Maginon製 CBB3】、f値=2.8、焦点距離=5mm となっています。
背面液晶も本体サイズと同様に小さいのですが、撮影する際に必要な情報は充分確認できます。
充電は、付属の充電器とカメラ本体をUSBケーブルで繋ぐと直ちに充電が開始されます。
充電時は本体をハウジングから取り出す必要はありますが、充電中でも撮影することが可能です。
動画サンプル(YouTube)
静止画サンプル(4032×3024)
※設定メニューには【手ブレ補正】の項目もありますが、効果については未検証です。
まとめ
doormanもダイビングのライセンスを持っていて、ライセンスを取得した頃はアチコチに潜りに行ってリア充ライフを満喫していた過去があり、水中撮影にも興味を持ち色々と撮影機材を調べたものです。
その頃は、高性能な水中カメラと言えば【NIKONOS】一択という感じでしたが、アマチュアダイバーにとっては高嶺の花でしたし、水中動画なんて夢のまた夢…という感じでした。民生ハンディカム用のハウジングも存在していましたが、水深30m対応となるとカメラ本体よりハウジングの方が高価だった記憶があります。
実際に水深30m超まで潜水した事もあるのですが、その深さになるとウエットスーツが水圧で潰れて強く締め付けられ、体全体が強く圧迫される感じがします。更にダイビング中は動いたり、潮流に逆らって泳ぐ事も多々あるので、水深:30mの水圧…と言ってもソレは静止時の水圧であり、実際のダイビング時の瞬間的な水圧は理論値を軽く超えてしまいます。
そんな状況でも耐えるハウジングなら高価にならざるを得なかったのでしょうが、カメラも含めたセット一式が1/10や1/100の価格で販売される日が来るとは、当時は想像もつきませんでした・・・(´Д` )
写真や映像のデジタル撮影により様々なメリットが生まれましたが、個人的には《普通の人》でも特殊な条件下での撮影(記録)が簡単・手軽に出来るようになったのが一番大きいと思っています。
コアな銀塩マニアの中には、デジタル撮影に対して否定的な意見を持つ方もいらっしゃるのですが、銀塩カメラでは難しかった事が簡単に出来る様になった点は素直に認めて欲しいと思うのであります…(`・ω・´)
今回初めてアクションカメラを使ってみて、日常的な条件下で写真や動画を撮影するのも勿論楽しいのですが、いつもと違った状況で撮影すると面白い画(内容的にも構図的にも)が撮れるので多くの人がコレにハマるのも分かる気がしました。
画質については価格なりという感が拭えず、高画質を求める方には物足りないかもしれませんが、気軽に買えるアクションカメラとして如何でしょう?
高価なGoProを買ったけど壊れるのが怖くて使えない…なんて、本末転倒な事になるよりも、先ずは安価な機材を使い自分の使用形態に合わせて設置方法や問題点を完璧に把握するのが良いかもしれません。