あの日から3年・・・
まだまだ復興には時間が掛かりそうですが、自分達は“忘れない事”が大切だと思います。
災害時の情報取得に有効な手段の一つとしてラジオが有りますが、最近は多機能型のラジオも多数販売されており、この SONY ICF-B08 もその中の一つです。
ICF-B08 は、AM/FMラジオ以外にも手回し充電機能、携帯電話充電機能、2種類のLEDライトを備え、本体内蔵の充電池以外に入手性の良い単3乾電池×2本でも使う事ができます。
◆製品HP・・・SONY ICF-B08
パッケージ
パッケージ・裏面
ICF-B08 のパッケージはPET素材のブリスターなので一度開封すると付属品がバラバラに成り易いのですが付属品にポーチが含まれているので収納には困らないと思います。
内容物
ICF-B08本体の他、USBケーブル、変換コネクタ、ストラップ、ポーチ、ホイッスルが付属します。
ペーパー類は取扱説明書・保証書、対応機種一覧、アンケート葉書が同梱されています。
単3電池(エネループ)×2本込みの装備重量は実測値で386gでした。
ICF-B08自体がコンパクトな所為か、片手で持つとズッシリと重さを感じます。
本体正面
ICF-B08 本体正面にスピーカー、チューニング、手回しハンドルが配置されています。
アナログチューナーですが同調レベルを示すランプが装備されており、受信状態が確認できるので不便は感じ無いと思います。
電波状況にもよりますがアンテナを伸ばさなくてもAM放送ならば屋内でも高感度で受信が可能でした。さすがにFMはアンテナを伸ばさないと受信できませんでしたがクリアな音で聴く事が出来ました。
手回し発電用ハンドルはプラスチック製ですが強度的に問題無いと思います。
ハンドルを取り出すと根元の部分が軽くロックされるので廻す際にカチャカチャと暴れたりする事は有りません。
個人差が有ると思いますがハンドルを廻すチカラはさほど必要無く、廻す際に抵抗感は有りますが高齢の方でも日常生活が送れる方ならば簡単に廻せるレベルの抵抗感です。
本体裏面
本体裏にはロッドアンテナ、電池BOX、電源切替スイッチが配置されています。
携帯機器に充電を行う場合の供給可能電力は DC5V・500mA となっています。
実際に単3の白エネループ(1.2V×2)を使って携帯電話に充電可能か試してみましたが問題無く充電出来ました。ただし、エネループは1.5Vのアルカリ乾電池に比べて電圧が低いので充電性能に差が出ると思われます。
本体側面
本体側面にはLEDライトとイヤホンジャック、USBコネクタ、ラジオの選局、ボリューム、AM/FM切替のスイッチが判り易く配置されており、全てのスイッチが大きく作られているので手探りでも操作可能です。
ICF-B08 全てのスイッチおよびコネクタ類の配置やサイズは、機械が苦手な高齢者や体の不自由な方でも直感的に操作できる様にデザインされている印象を受けます。
コネクタカバーは柔らかいシリコン製で本体と密着し防滴性能(IPX-4)を高めると共に、割れたり紛失したりする事が無い様に工夫されています。
本体付属のリストストラップが取り付けられる様にストラップ孔が有りますが、ダイアル側の下部に1箇所しか無いのが少々残念です。孔が一つでもネックストラップを取り付けられますが、もう1箇所ストラップ孔を設けてショルダーベルトも取り付けられれば両手がフリーになってもっと良かったかなぁ・・・と。
本体底面
底面には片手で本体を掴んだ際にハンドルを廻し易くする滑り止めの凹凸加工が施されています。
「よく考えられているなぁ・・・」と、少し感心してしまいました。
LED
LEDは白色のハット型LED。LEDのワット数は不明です。
よく安価なフラッシュライトに採用されているLEDですが、ちゃんとドライブすればそれなりの明るさで光ります。
多分20ルーメンぐらいの明るさだと思いますが、製品の性格から考えると明るさよりもランタイムの方が重要であり、全く灯りの無い場所ではこのルーメン数であっても重宝すると思います。
※LEDの外観からφ4.8mmの帽子型・3チップ並列タイプ(60mA)のLEDだと思います。
本体上面にはソフトライトが配置され、側面のスイッチでスポット/ソフトの切替を行います。
ソフトライトは周囲を照らすというよりも、限られた範囲だけ照らしたい場合に便利です。
普段からフラッシュライトを持ち歩いていても、流石にディフューザーまでは携行していないので2種類の照明を使い分けられるのは非常に便利です。
まとめ
自分は一日中インターネットラジオを聴いているのですが、『イザ』という場合にはやはりポータブルラジオが活躍すると思います。スマホや携帯電話でも情報を得る事は可能ですが『その時』に情報機器が使えるとは限りませんし・・・。
ダイナモ式発電(だよね?)については、スグに故障する事が多く、個人的にあまり良いイメージを持っていないのですが、この SONY ICF-B08 は乾電池も使えるので手回し発電機能がダメになっても長く使えるかなと・・・。
内蔵充電池がNi-MHなのでメモリー効果による性能劣化が気になる所ですがこれも乾電池を使う事でカバー出来そうです。
贅沢かもしれませんが、内蔵充電池の充電量や残容量、乾電池の残容量が判るインジケーターが備わっていればもっと安心して便利に使えるかと思います。
同様の機能を持つ安価な製品は他にも沢山存在しますが、SONY ICF-B08 は細部に渡ってよく考えられており、実際の使い勝手も良いので多少値が張ってもコレを選んで良かったと思います。
製造は中国ですが『《SONY》を冠してるだけの事はあるな・・・』というのが率直な感想です。
SONY ICF-B08 は災害時に於ける使用も想定されていますが、別に防災専用ラジオでは無いので日常生活の中使っても便利な製品です。《防災専用》と考えると割高ですが簡易防水機能も備え、アウトドアでも使える事を考えると決して高い買い物では無いと思います。(逆に使い慣れていないとイザという時に困りそうですね…)
でも【備えあれば憂いなし】と言いますが、やはり防災ラジオとしての出番が無いのが一番ですね・・・。