自分は、いわゆる【ライトマニア】では有りませんが、『撮影の補助照明に使えそう…』という理由で LED LENSER P14 (OPT-8414)を購入しました。
本当はカメラにクリップオンで装着するLED照明を自作するつもりだったのですが、パーツを吟味して金額を計算したら結構な値段になってしまいました。さほど金額が変わらないなら無理に自作するより既製品を買った方が幸せになれる気がしますし、クリップオンLED照明は用途が限定されますが LED LENSER P14ならイザと云う時に「ハンドライトとしても活躍できるかな?」と考え…(笑)
冷静に考えるとハンドライトとしては非常識な価格だとも思いますが、某写真家の方が LED LENSER P14 を使われていると知り、その影響もあって思い切って購入してしまいました。(LED LENSER MT7 にするか、最後まで迷いましたがコチラは更に価格が非常識w)
SuperFire SF-553X3 なども検討しましたが、電池サイズ、連続使用時間、デザインがイマイチだったので 、店舗に依っては LED LENSER P14 の約半額でしたが、最終的に P14 を選択。
他にも明るさや使用時間において P14 より高性能のライトは沢山ありますが、こういった製品は電池が特殊なものが多く、汎用性を考えるとやっぱり使い辛いかと…。
その点、P14は市販のアルカリ単三電池(エネル-プもOK)が使えるので、所有する他の単三電池仕様の電子機器とも連携し易いと思います。(ちなみに付属のテスト電池はLED LENSERブランドのものではありませんでした)
サイズ比較
LED LENSER P14 / SG-320 / LED LENSER P2(BM) の大きさを比較すると、P14 はかなりの大きさです。
・ヘッド径:47mm
・グリップ径:34.2mm(実測値)
・全長:約205~214mm(フォーカス位置により変動)
・重量:約383.5g(電池込/メーカー公称値)
http://ledlenser.jp/products/p14.html
・LED LENSER / USA
http://www.ledlenser.com/US/products/html_highperformance/html_Pseries/p14.php?id=p14
電池
電池ケースはプラスチック製でリアキャップと一体型になっています。
単三乾電池を4本収納するので、それなりの重さ・太さになるのは仕方ないですね…。
ヘッド
レンズはプラスチック成形ですが、SG-320より気泡が少なくクリアな印象です。
ただ、照射面は幾重にも明暗の輪が出来て、ワイド/スポットともフラットな感じではありません。
補助照明で使う時はヘッドを外すので、あまり関係ありませんが少々ガッカリです。
あと、レンズ部分が剥き出しになっているので不注意でレンズに傷をつけてしまわないか心配です。
これだけ高価な懐中電灯ならば、アクリルのレンズ保護フィルターぐらい付いていても良いのでは?
レンズとヘッド先端部分を保護するプロテクターを造れないか、現在思案中・・・。
LED
ワンチップのパワーLEDですが、自分にとって十分な明るさです。
天井に向かって照らすと、照明を消した部屋でも部屋全体が豆球を点けた時より明るくなります。
ただ、1.5Vのアルカリ乾電池(新品)と1.2Vのエネル-プ(満充電)を比べると電圧の関係か明るさに差が出る気がします。
色温度は自分が想像していたより高めの印象です。
白色LED全てに言える事ですが、ディフューザーを工夫して色温度を下げないと被写体が青白くなりそうです。
ユニット化されているので自分で修理するのは、少々難しそうです。
造りが丁寧で SG-320 と比べると一目瞭然。コストの差が細かい部分でも出ている印象を受けます。
参考:GENTOS SG-320 LED部分
スイッチ
スイッチはリアのプッシュ式。
本体が大きく重いので、24のジャック・バウアーのように肩の位置で構える事はチト辛いので(笑)、グリップ部分にもスイッチが有った方が使い易いと私も思います。
1プッシュ→パワーモード(100%)
2プッシュ→エコノミーモード(15%)
3プッシュ→スイッチOFF
の3段階切替式になっています。
スイッチをOFFにするのを忘れ易いと思うので、慣れるまで気を付けないとだめですね…。
スイッチ半押しでどのモードでも最大光量(130%)のブーストモードで点灯します。
ただし、ブーストモードで固定出来ないので、実用性はあまり無い気もします。
公称値では、130%のブースト照射で210ルーメンとなっているので、この数字から逆算すると、100%だと約161ルーメン、15%だと約24ルーメンと言う事になります。
照射切替
・ワイド
・スポット
LED LENSERシリーズのスポット/ワイド切替(フォーカス・コントロール)は、一部の機種を除いてヘッド部分を前後にスライドさせる機構で統一されて居るようです。
P14は無段階、前後10mm位の幅で可動しますが、任意の位置でロックが出来ません。スライドさせるのにそれなりの抵抗感はありますが、拘る人にとってはマイナスかも?
SuperFireシリーズの様に光量を無段階調整出来た方が写真撮影の照明には流用し易いかとも思いますが、ディフューザーを取り付けると必然的に光量が落ちるので、自分は最大輝度で常用するだろうなと…。
自転車のハンドルに取り付けるパイプクリップと塩ビパイプで三脚に固定可能ですが、問題はスポット光源であるハンドライトをいかにして光量を落とさず面光源に変えるか…円形照射光源なのでラッパ型のディフューザーを造る事になりますが…うーん。