このブログは、基本的に写真中心で記事を書いているので今回もブツ撮りを絡ませて…(^^;
Mini MAGLITE 2AA のバルブが切れたので、生まれて初めてLED懐中電灯なるモノを購入しましたが、GENTOS 閃 SG-320 をネットでポチるまでに感じた製品についての不明な点、疑問を解消するように商品を撮影してみました。
今回は小ネタも交えていますが、自分でネット通販を営んでいる方や、作品撮影をされる方の参考になれば嬉しいです。
カメラは PENTAX Optio WG-1 GPS、前回と同じく卓上蛍光灯のみで撮影していますので、画質の悪さや、露出、ピントが甘いのはご容赦下さい。(^^;
◆製品リンク:GENTOS 閃 SG-320
1.大きさは?
単三乾電池と比較して、大きさはイメージはできるのですが、普通すぎて何だか野暮ったい印象です・・・。
少し傾けて撮るだけで違った印象の写真になります。(どうもWG-1の露出は・・・)
ポイントは、商品の形がスッキリ見えるようにズーム機能を使ってテレ側(望遠側)で対象から離れて撮影する事です。
最近のコンパクトデジカメ(コンデジ)は『広角24mm』など、広角域をアピールした製品が多いのですが、広角で撮影すると物の形が歪んで写るので対象の形状や大きさをなるべく正確に伝えたい場合に広角は適していません。(意図的に演出する場合などは当然ながら広角域も使います)
強い反射や影が出来る時は、ディフューザーやレフ板(白いコピー用紙でOK)で照明の光を拡散・反射させてコントロールします。
小ワザ:円筒形の物って撮影し辛い!
今回、乾電池を一緒に撮影していますが、電池に限らず、見せたい角度で対象を静止させたい時、私はいつも100円均一ショップで販売されている【練り消しゴム】を使っています。(※クリックで拡大)
よく宝石の広告で、指輪が立った状態で撮影された写真を見かけますが、多くの場合ホットメルト(グルーガン)という簡易接着剤を使って指輪を仮固定して撮影しています。指輪の撮影に限らず色々と使えますが、数回の撮影の為だけに購入するのはもったいないし、ノズルが高温になり、溶けた接着剤が垂れたりするので、ちょっとした撮影は殆ど練り消しゴムで代用しています。
適量を土台にして載せるだけ…簡単ですね。
コレを応用すると、こんな風にも…。
裏側は、絶対に見せられませんね…(^^;
ネットで調べ、ブログなどの記事からスイッチはリアプッシュ式だと判ったのですが、今ひとつピンと来なかったのでスイッチ部分の写真をアップで撮って見ました。ついでに(?)ストラップ孔も一緒に写して写真点数を減らすようにします。
サービスに依っては商品1点あたりの画像枚数やデータサイズが制限されていますが、特徴的な部位を一緒に撮影したり、複数の画像を一枚の画像に編集したりすればそうした問題もクリアできます。
3.レンズがあるの?
光源がLEDだと判っていても手元に同じタイプの製品が無く、銀色のリフレクターのみで製品サイトのような照射ができるか疑問でした。「多分レンズで集光、指向性を高めているんだろうなぁ」と想像はしていましたが画像があれば一目瞭然、安心ですね。
小ネタ:撮影風景
手前は段ボールで造ったレフ板、反対側はコピー用紙を折っただけのレフ板もどき。マクロモードで撮影していますが、メインの画像をよく見ると、レフ板が見切れています…反省。
4.スポット、ワイドの切替は?
製品サイトに2種類の照射パターンがある事は説明されていますが、切替コントロール部分の画像が有った方がより親切ですね。この画像だけで、【W】から【S】までの範囲内であれば、無段階で調節可能というのがイメージできます。後は実際にスポット、ワイドの照射状態の比較画像があれば完璧です。せっかく調節機能が備わっているのにそれをアピールしないのは勿体無いですから。
5.電池だよ、電池!
これも製品サイトに『単三×2本』とありますが電池室の詳細が判るように画像を追加してみました。
ネジ式のリアキャップを外して電池交換が出来る事が一目で判ります。
ここでも練り消しゴムを使って蓋の内部スプリングが見える様にしています。
小ネタ:広域情報(?)に便乗
今回、小物として乾電池にエネループを使っていますが、これは意図的にエネループを使って撮影しています。
節電や環境への関心の高まり、コスト軽減の為にエネループを使う消費者が増えており、本家の製品ホームページにも『エネループ使用可能』との記述があるので、コレを活用(利用)しない手はありません。
既に広まっている、販売促進に繋がると思われる情報なら、それを積極的に取り入れ便乗していく事も大切だと思います。ただし、『テスト用電池は付属しますが、エネループではありません』の注釈は、くれぐれも忘れずに。
6.塗装は?質感は?
『アルミボディのガンメタリック(実際はシルバーに近い)、ライフルスコープを連想させるデザイン』
と、いうのがこの製品に対する私の第一印象でした。
その特徴を強調してみましょう。(※焦点距離51mm(35mm換算)マクロモードで撮影しています)
メタルの質感とカラー、ヘッド部分を強調し、リア部分はピンボケ、照明不足になるように演出しています。(ホントか?)
最終的には露出、コントラスト、ガンマ値をソフト上で変更しています。
光沢部分が白飛びしていますが、逆にメタルの質感が出ると判断し、補正せずにそのままにしています。
小ネタ:失敗は成功の元?
1.【ディフューザー無し、レフ無し】
2.【ディフューザーのみ】
3.【ディフューザー有り、レフ有り】
上の3枚は全て自分が失敗と判断した写真です。
1枚目はいかにも 『そのまま写した』 感が漂い、2枚目は光が弱すぎてノイズまみれの画像、3枚目はレフ板、ディフューザーを調整してもまだ影が強すぎます。
1カット目で意図した通りに写せるのは希で、いつも試行錯誤しながら撮影しています。
『お前が下手だから…』 と言われれば返す言葉もありませんが、シャッターを押した回数に比例して上達できると自分は信じています。(`・ω・´) キリッ
7.ロゴは?印刷?
ロゴのプリントが直接本体の性能に関係するワケでは有りませんが、拘る人は拘るだろうなと・・・(^^;
複数の似たような画像がありますがメインの画像がフラッシュON、他3枚はWG-1の“ウリ”である顕微鏡モードで撮影しています。デジカメの機種によっては『スーパーマクロモード』が使えるかもしれません。
もし、ロゴが印刷ではなく彫り込みならば画像を見て彫り込みと判るよう陰影を強調します。
強い陰影を出したい時は強い光を直接当てれば良いのですが、参考画像のように反射で被写体にテカリが出てしまいます。
強い光ならば、一番手っ取り早いのはストロボを使う事ですが、光が強すぎると今度は影が消えてしまいます。
ライティングの方向を工夫したり、ストロボには『バウンス』といった技法(?)もあるので覚えておくと良いかもしれません。(※ググってくださいw)
当然(?)この製品のロゴは印刷なので陰影は出ません。
まとめ
如何でしょうか?何かヒントになったでしょうか?
『そんな細部まで…お客が自分でネットで調べるよ…』
勿体無い・・・そういうショップは確実にお客さんを逃していますね・・・。
ネット通販で重要な要素は価格・信用・サービスといわれています。
しかし、もし店舗によってそれらの要素に差が無い場合、その店で購入を決める理由は何でしょうか?(デティールや性能、特徴を丁寧に説明すれば、それだけで信用・サービスの評価が上がります)
日用品とは異なり、この手の商品(笑)は製品に対しての拘りが強い方々が購入するであろうと想像できます。
そうした消費者には細部まで見せる努力をし、製品の魅力、アドバンテージをアピールすれば、その場でポチって貰える確立が高くなります。お客を他の販売サイトに移動させる事なく、購入してもらうには情報量も重要な要素になります。
『ここまでやっても、買って貰えなければ無駄じゃないか?』
実際に私もよく言われます…(^^;
しかし、日用品以外の趣味性や専門性が高い商品は、一部のマニアを除けば必然的に購買頻度は低くなり、リピート率と知名度が重要になってきます。
最初は『取り敢えず製品の画像をあのショップで確認するか?』であっても、それが『あのショップならちゃんと画像が載ってて安心』となったら?
更にSNSやブログで『あの店のサイトに画像が出てたよ』とクチコミでサイトの来訪者が増えたなら?
結局、ネット通販もリアルな店舗販売も、基本はなんら変わりないですね。
SG-320 の使用感など
大体、想像通りの製品でした。
Mini MAGLITE 2AA のLEDバージョーンを買わなかったのは、価格が高い所為(+1,500円強)もありましたが、リアのキーホルダー(ストラップ)用の孔がLEDバージョンから消えたのが一番の理由です。
いつもネックストラップで首からぶら下げる使い方をしているので、これは痛い…。(孔無しを理由に購入しないヒト多いんじゃないかな?>MAGLITE 2AA LED)
とは言っても、SG-320 の孔は小さいので付け替えたスプリットリングがギリギリ。
プッシュスイッチに少し干渉しますが(リングの大きさにもよるでしょうが)勝手に押されてスイッチONになる程では無いです。(付属品のストラップは、コンデジや携帯電話に付いてくる紐状のハンドストラップ)
スイッチは半押しで間欠点灯が可能です。
今回、エネループ・プロも一緒にポチったのですが『エネループ・プロだと、電池が太くてSG-320にセット出来ない』との記述をポチってから見つけましたw
『ヤっちゃったヨw』と思ったのですが、自分が同時購入した4本のエネループ・プロは全て問題なくセットできました。
ロットによって個体差があるのか、エネループ・プロの製造精度が上がったのか、SG-320の方が電池ケース部分の“遊び”を大きくしたのかは不明です。
SG-320でエネループ・プロが使えなかったとしても、自分はストロボ用に購入したのでダメージは少ないのですが、エネループ・プロ + SG-320 を考えている方は一応注意した方が良いかもしれません。
エネループ・プロになっても電圧が上がっている訳ではないので照度(明るさ)は白エネループと変わりません。
蓄電容量が大きくなっているのでランタイムは長くなりますが、SG-320自体が電圧1.5Vを前提に製品設計されており定圧回路も無さげなので、明るさに拘るなら1.2Vのエネループよりアルカリ乾電池を用意した方が良いでしょう。