ChipLink CL0117 とインダクタの組み合わせによる電流計測
2013.06.20
秋月電子で販売されているLEDドライバー ChipLink CL0117 と、組み合わせるインダクタ(コイル)によってどれぐらい電流量が変化するか実際に計測。
電源は単3 Ni-MH充電池(eneloop)を1本のみとし、ブレッドボードで回路を組みインダクタを変えながら計測していますが、インダクタンスが同じでも他の仕様(直流抵抗値や共振周波数)によって値が変わり、測定条件(特に電源電圧)や回路の組み方、テスターの精度、点灯させるLEDの仕様も測定値に影響を及ぼすと考えられます。
LEDはφ3mmの砲弾型LED(電球色)とCREE XP-G(CW)を繋いで計測していますが、同じインダクタを使っても両者の仕様の差が電流の差となって表れています。
なので 「同じ組み合わせで買ったけど違うじゃないか!」 って言われても、『知らんがなw』 としか答えられません。
また画像では判りづらいのですが【電流量が多い=明るい】とは限らず、実際に見た目でLEDが暗いのに計測値は大きい値を示している場合がありました。(XP-G放熱基板のCREEの文字がハッキりと見えるのは、それだけ暗いという事)
電池
単三 Ni-MH電池 電圧1.335v(測定開始前) |
単三 Ni-MH電池 電圧1.293v(測定終了後) |
---|---|
LED
3mm FLAT TOP WW Vf=3.49V (測定値@30mA) |
CREE XP-G R5 CW Vf=3.72 (測定値@350mA) |
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計測
※計測値はテスターのリード抵抗(片極約2Ω)の影響で低めの値となっています。
L | 3mm LED | CREE XP-G R5 | ||
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マイクロインダクタ:10uH AL0510-100K |
87.7mA | 94.5mA | ||
ラジアルリード型:10uH A823LY-100K |
87.7mA | 94.5mA | ||
マイクロインダクタ:22uH AL0510-220K |
79.4mA | 78.5mA | ||
チップインダクタ:33uH ELL6SH330M |
78.0mA | 78.2mA | ||
マイクロインダクタ:47uH AL0510-470K |
66.0mA | 82.7mA | ||
チップインダクタ 47uH DR54-470M 5.8*4.5mm |
66.2mA | 82.6mA | ||
ラジアルリード型:47uH (1.2A) LHL08NB470K |
68.1mA | 83.4mA | ||
ラジアルリード型:47uH (2.8A) LHL13NB470K |
68.8mA | 81.2mA | ||
ラジアルリード型:100uH (0.79A) LHL08NB101K |
40.6mA | 92.4mA | ||
ラジアルリード型:100uH (2.0A) LHL13NB101K |
41.5mA | 94.7mA | ||
小型ラジアルリード型:100uH 4*6mm | 38.17mA | 79.5mA |