防災と筆記用具

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あの日から今日で8年経過しましたが、その間にも熊本や大阪、北海道で大きな地震が発生し、昨年は豪雨と台風により日本各地が大きな被害を受けました。

災害が発生する度に思うのは、日頃の備えであり、実際に昨年の台風で軽微ながら被害を受けて、改めて備えと心構えの大切さを痛感しました。

今回は少し視点を変えて、災害発生直後の情報取得・連絡手段として重要となる筆記用具について、少し深く掘り下げて考えてみました。
 

耐水メモ帳

以前に ダイソー 耐水メモ帳 80枚 <グリーン> の記事を書きましたが、それ以降に必ず持ち歩いているメモ帳の一つです。

詳細については記事を参照して欲しいのですが、普通の“紙”ではないので強度もあり、水濡れにも強いので個人的に携行率が高くなっています。

ダイソー 耐水メモ帳
最後まで使い切る頃にはボロボロになってしまうので、最近は市販のメモカバーに納まるようにリング部分を改造して携行しています。

鉛筆

ココ3~4ヶ月の間ずっと工事をしていて、改めて【鉛筆】の筆記用具としてのパフォーマンスの高さに気付かされました。最近はボールペンと一緒、若しくはボールペンの替わりに携行する事が増えています。

鉛筆

【長所】

  1. 紙以外(コンクリート・木材・鉄など)にも筆記可能
  2. 細字でも太字でも筆記可能(※芯径に依存)
  3. 子供から大人まで誰でも使える
  4. 芯が折れても削ってまた書ける
  5. 濡れた面にも筆記可能
  6. 耐水性(水濡れに強い)
  7. 色が豊富
  8. 低コスト
  9. 軽量

【短所】

  1. ガラスなどの鏡面は苦手
  2. 熱に弱い
  3. 木製で折れやすい
  4. 鉛筆削り、ナイフ等が必要

こうして長所と短所を列挙してみると、鉛筆がいかに優秀な筆記具かというのがよく判りますし、文具市場から消えないのにも納得です。

災害用としては【B】や【2B】などの濃い鉛筆をオススメしたいのですが、濃くなるほど芯が柔らかく折れやすくなってしまいます。逆に【4H】や【2H】などの芯は硬くて折れにくいのですが、今度は濃い文字で書く必要に迫られた時に困ります。結局、間を取って【HB】に落ち着くのかもしれませんが、個人の好みで選択するのがベストです。

書き込む場所や用途によっては【黒】の鉛筆よりも色鉛筆の方が良いかとは思いますが、黒の鉛筆だけでも工夫次第で充分間に合います。(※後述)

意外と熱には弱く、寒暖差の激しい車内などに長期間放置したりすると内部の芯が劣化して折れやすくなります。削っても削っても芯がポキポキ折れてしまう経験をした事があると思いますが、これは湿気や熱、荷重による変形で芯が脆くなっているのが原因です。

ただ、適切な環境で保管すれば10年単位で筆記具としての機能が持続するので長期備蓄するのにも向いているのではないでしょうか?

鉛筆鉛筆補助軸鉛筆補助軸 
更に鉛筆そのものが途中で折れてしまってもキャップや補助軸(鉛筆ホルダー)を併用することで最後まで使い切れますし、これらは荷重による変形や携行時の芯の先折れを防いでくれます。

一般的な鉛筆と色鉛筆のような太軸の鉛筆を同時にセットできる補助軸もありますが、太軸鉛筆の代わりに消しゴムをセットしても使えます。

鉛筆削り鉛筆削り 
鉛筆削りが必要になるのがネックですが、安価な鉛筆削りを複数個購入して至る処に置きつつ、後述する2.0mmシャープペンのシャープナーと一緒にチャック付ビニール袋に入れて持ち歩いています。

携帯性を考慮した製品やキャップが鉛筆削りになっている製品もあるので、ご自身の使用スタイルに合わせて検討してみて下さい。

2.0mmシャープペン

2.0mmシャープペン
以前から 0.7mm や 0.9mm のシャープペンと併用していますが、これもなかなか便利な筆記具です。

【長所】

  1. 紙以外(コンクリート・木材・鉄など)にも筆記可能
  2. 細字でも太字でも筆記可能(※芯径に依存)
  3. 濡れた面にも筆記可能
  4. 高耐水性(水濡れに強い)
  5. 芯だけを削れば良い
  6. 軽量

【短所】

  1. ガラスなどの鏡面は苦手
  2. 予備芯の携行
  3. 製品毎の個性が強い
  4. 熱に弱い
  5. 故障リスク
  6. やや高コスト

平たく言ってしまえば、鉛筆の芯を機械的に送り出す構造の筆記具なので長所・短所も【鉛筆】と良く似ています。

2.0mmシャープペン
鉛筆と違って芯だけを鋭利に削れば良いので芯研器も非常にコンパクトですし、製品の中にはリアキャップに芯研器を備えたモノもあります。

芯研器が見つからない無い場合は、その辺の石コロやコンクリートでも削れます。(あくまでも自宅内の話…災害時とは言えマナーは大切)

市販されている替芯は大体90~120mmの長さですが、ショートタイプの製品に120mmの替芯はセット出来ないので購入時に要チェックです。(途中で折れば使えますが…)

どれぐらいの筆記量が必要か?…にもよりますが、セットできる芯の本数が1本の製品では少々心許ないので予備芯を携行する必要があります。

中には3本、5本の芯をセットできる製品も存在するので、予備芯を携行するのが面倒な場合は、本体軸は太くなりますが複数本の芯をセットできる製品を選ぶのが良いと思います。

【短所】に挙げた“製品毎の個性…” とは、製品によって素材やデザインが異なるので、使用者との相性というか、筆記のしやすさが変わってくるので短所として挙げてみました。また、一般的なシャープペンと同じく製品の素材(樹脂・金属)によって製品自体の強度に差が出て来ます。

特に【建築用】として販売されている製品は、ペン先形状による影響なのか、単純な線ならば書きやすいのですが、連続して文字を筆記するとペン先で指が安定せずに書きづらく感じました。(※個人の感想です)

替芯の原材料は鉛筆の芯と同じなので強度もほぼ同じです。

高硬度を謳った建築用の替芯も市販されていますが、実際に自分も高硬度の替芯を使って感じたのは、材料加工時の下線(掛書線)を引く用途を想定しているからなのか、紙に文字を書く時には必要以上に引っ掛かる感じがしました。(これも好みの問題ですが…)

削る手間を省けるので連続した筆記を行うのに有用ですが、メカニカルだけに常に故障リスクが伴う点に留意が必要です。

ちなみに2.0mmシャープペンとよく似た、いわゆる【芯ホルダー】は、替芯は2.0mmシャープペンと完全互換ですが、ノックした際に芯を落として紛失してしまう可能性があるので室内用の筆記具だと思います。

マッキー・プロ

マッキー・プロ【赤】
ゼブラから発売されている油性サインペンの一つです。

色は【黒】と【赤】、それぞれに【細字】と【太字】が用意され、通販やホムセンで入手可能です。

一般的な“マッキー”よりも強化されているとの事で作業用に使ってみました。

マッキー・プロマッキー・プロ 
木材やコンクリート、鉄骨に線を引きまくってインクが切れるまで1本を使い切ってみましたが、普通の“マッキー”よりもペン先は頑丈のようです。(※赤が新品のペン先)

普通のマッキーでは、インクを使い切る頃にはタンポポの花のようにペン先が拡がってしまうのですが、多少の荒れは見られるもののペン先の原型が保たれています。

濡れた場所にも書けるというのも本当で、給排水工事の際、濡れた塩ビ管にマーキングする時に重宝しました。ただ、【万能】というワケではなく、筆記対象の素材、表面の状態によっては書けない場合もあるようです。

顔料系のインクで消えにくいのですが、鉄や化粧合板に書いた文字や線はシンナーを使わなくともスプレー式液体潤滑材の CRC 5-56 で消す事が可能です。石材やコンクリートに書いたモノは消すのが難しいので要注意です。

以前に何処かのTV番組で防災グッズとして紹介されたようですが、実際に使ってみて、条件付きではあるものの汎用性に優れ、家庭で防災用として用意するのに適した筆記具だと感じました。

養生テープ/マスキングテープ

養生テープ/マスキングテープ
そこそこの粘着力があり、剥がしても糊残りが少ないのでこの2つを取り上げましたが、一時的な補修を目的とする場合は強力なガムテープや防蝕テープの方が有用です。

養生テープ/マスキングテープ養生テープ/マスキングテープ 
用途的には、先の筆記用具では直接書けない場合に、直接テープにメッセージを書いて貼り付ける、もしくは耐水メモ帳にメッセージを残して貼り付けるなどの使用方法があります。

他の粘着テープと同様に、水濡れ面に貼り付けるのは困難ですが、しっかりと貼り付けた後であれば、多少の雨には耐えてくれます。

養生テープ/マスキングテープ
嵩張るので携行用というよりも備蓄用のアイテムですが、細い棒に必要量だけを巻き直せば常時携行も可能です。

まとめ

世の中には星の数ほどの多種多様の筆記用具が溢れていますが、災害発生時にも使えることを前提として考えると選択肢はかなり限られて来ます。

携帯電話やスマホなどの電子機器が使えない、温存せざるを得ない場合、通信インフラそのものがダメージを受けた状況下では“口頭伝達”による連絡や“筆記”による情報管理が必要になって来ます。

特に地域の世話役や救援活動に携わる方は、避難所の状況把握(避難者の人数・氏名・性別・年齢など)には筆記用具が必要不可欠となるので、そうした書類(チェックシート)や筆記具も自治体が指定する避難所には用意されているかと思います。

・・・が、災害が広範囲に及ぶ際には、必ずしも自治体指定の避難所に辿り着けるとは限りませんし、個人レベルで備えておく事も重要かと思います。

EDC
自分も部品の寸法や思い付いたアイデア、調べた時刻表を書き留めておくための備忘録として普段から筆記具とメモ帳を持ち歩いています。

災害発生時にも避難所や給水、支援物資、医療に関する情報をメモしたり、安否情報や避難先を書いてポストに入れておく、車のガラスに連絡先を貼り付けて脱出・避難する事も出来るので防災・減災にも少しは役に立つ…と思っていますが、幸いにもソレを検証してはいませんし、その時に想像通り活用出来るか否かの自信もありません。

ただ、ソレが有るか無いか、イチかゼロかで状況は大きく変わるので、用意しておいても損はないのでは?・・・と思っています。

EDCEDC 
個人レベルで地震や台風の発生を止めるのは不可能ですが、個人で出来る事、すべき事は沢山あります。

今後、大きな災害が発生しないことを願いつつ、備蓄品をチェックする3.11の夜です。
 
 

カテゴリー: EDC, 文房具, 防犯/防災・減災   タグ: , , , , ,   この投稿のパーマリンク

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